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人間の建設 (新潮文庫)
 
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人間の建設 (新潮文庫) [文庫]

小林 秀雄 , 岡 潔
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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人間の建設 (新潮文庫) + 春宵十話 随筆集/数学者が綴る人生1 (光文社文庫)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

有り体にいえば雑談である。しかし並の雑談ではない。文系的頭脳の歴史的天才と理系的頭脳の歴史的天才による雑談である。学問、芸術、酒、現代数学、アインシュタイン、俳句、素読、本居宣長、ドストエフスキー、ゴッホ、非ユークリッド幾何学、三角関数、プラトン、理性…主題は激しく転回する。そして、その全ての言葉は示唆と普遍性に富む。日本史上最も知的な雑談といえるだろう。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小林 秀雄
1902‐1983。東京生れ。東京帝大仏文科卒。1929(昭和4)年、「様々なる意匠」が「改造」誌の懸賞評論二席入選。戦中は「無常という事」以下、古典に関する随想を手がけ、終戦の翌年「モオツァルト」を発表。’67年、文化勲章受章。連載11年に及ぶ晩年の大作『本居宣長』(’77年刊)で日本文学大賞受賞

岡 潔
1901‐1978。大阪生れ。日本数学史上最大の数学者。1925(大正14)年、京都帝大卒業と同時に講師に就任、以降、広島文理科大、北大、奈良女子大で教鞭をとる。多変数解析函数論において世界中の数学者が挫折した「三つの大問題」を一人ですべて解決した。’60(昭和35)年、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 183ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/2/26)
  • ISBN-10: 410100708X
  • ISBN-13: 978-4101007083
  • 発売日: 2010/2/26
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ib_pata VINE™ メンバー
形式:文庫
 読んでいて面白いなと思ったのは、芭蕉の句がこれだけ残っているのは、本人を良く知っていた弟子たちが、名句だとみんなで言ったからであって、そこには《芭蕉に附き合った人だけにわかっている何か微妙なものがあるのじゃないか》というあたり(p.77)。この話には、小林秀雄が知り合いの骨董屋さんから、李朝白磁の徳利をぶんどるようにしてポケットにねじ込んで持ってきてしまった日の俳句が、たまたま残っていたという前段があります。小林秀雄は死んでしまったその骨董商の息子さんから俳句集に前書きを書いてくれないかと頼まれて、あらためてその俳句を眺めてみると、その人を知っているからこそのおもしろみがあった、というんです。

 あと永井龍男の『青梅雨』は読んでみようかな、と。

 そして『青梅雨』を激賞したあと、お二人とも素読教育の必要性で意気投合するのですが、ぼくなんかも、素読なんか教えてもらえるような家ではなかったので、そんなのをやってもらっていれば、と憧れに似た気分を持ちますね。

 論語の意味なんて、人により、年齢によってさまざな意味にとれるし、一生かかってもわからいかもしれない、それなら意味を教えるのは曖昧な教育であり《丸暗記させる教育だけが、はっきりした教育です》(p.145)という小林秀雄の言い方は、なかなかええな、と。そういえば、岡潔さんも『春宵十話』で丸暗記の力は《練習してのばすとすれば中学三年生ごろが適当で、あとではのびないものだ》(p.24、光文社文庫)と語っていました。
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17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
小林秀雄と岡潔。非ユークリッド空間から相対性理論へ渡り、ベルグソンを横手に見ながら本居宣長へと駆け抜けていく。プラトン、モーツァルト、ポアンカレにハイゼンベルク。すべて別々に見えるものが彼らの話題に上がるとあたかも大きな全体として見えてくる。まさにハイゼンベルクではないが『部分と全体』である。あるひとつの言葉から文章が引き出されてくると小林秀雄が言えば、岡潔は理屈だけではなく感情が承服せぬものは心の底から納得は出来ぬという。屁理屈で飯を食っている批評家と融通の利かない理屈の世界の住人である数学者が、結局は直観であるという一点でぴったりと同意しているところは思わず息を呑んだ。知性とは何か。教養とは何か。彼らの対話から得られるものは確かに多いが、ひとつだけ忘れてはならぬことは、両者ともわれわれ凡人には及ばぬ文と理の天才であるということである。悔しいかな、私は彼らの世界はのぞくことさえも許されないのだと苦いような甘いような何とも言えない心地のよい思いがした。これも彼らの言う『情緒』であり『無明』から出た思いなのか。ともあれ、ホンモノの教養と知性に触れることはこんなにも心地の良いものなのかと、なんだか春風のようなさわやかな暖かさに触れた気分になった。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By とろろコーヒー トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 型破りの数学者岡潔と文学の頂点を極めた小林秀雄という二人の天才による発売当時ベストセラーになった対談集。岡潔も小林秀雄も自分の分野である純粋数学そして純文学における批評において大きな仕事を成し遂げたが、同時にその博覧強記にも驚かされる。また二人の仕事に向き合う姿勢や生き方は求道者のようでもある。本文中でも小林秀雄が岡潔に対して、「岡さんの文章は確信だけが書いてあるのですよ」と誉めている。
 ところで何の取り柄もない私も若い頃色々考え込む性格だったが、現代は私の必要とする思想や生き方はすでに用意されており、私自身が一から考え抜く必要はなく、それらを利用、参考にすれば良いと気がつくに至って、考え込む性格から徐々に現実に対応していく考え方に変わっていった(考え方が変わっただけで、上手く現実に対応出来たとはとても言えないが・・・)。
 本書の最後に「素読教育の必要」という対談があるが結局これが勉強の基本なのかなと思う。意味が分からなくてもとにかく読む。何回も読む。そのうち何となく分かるようになる。資格試験などにも通ずるものがあると思った。
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最近のカスタマーレビュー
小林秀雄はおもしろいが岡潔は酷い
... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: akibin
本当に凄い本です
これは本当に凄い本だと思います。

多変数関数論の難題を解決して、多変数関数論の基礎を築いた岡潔と類まれな批評家... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: itgaki
なんとも小気味の良い雑談でした
知性によって説得されても、感情が納得しなければ、満足がない。

つまり、直感的、感情的に「矛盾している」のに、... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: kabukaku
2回読んで。
小林秀雄氏、岡潔氏の対談
二人の研ぎすまされた言葉が、二人の共有した境地がある事を感じさせた。... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: 平成の読者
今はこういう人がいなくなった。
今はこういう人がいなくなった。
本書を読んでまず最初に思う言葉です。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: jamsession123go
理性のなかを泳いでいる魚は、自分が泳いでいるということがわからない。
感銘を受けることこの上ない。自分の心に逢着したであろう箇所を以下に抜粋する。... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: hto
直感を信じられる強さ
薄い対談本なのですが、内容は多岐に渡りそしてとても深く、お互いの認識がとても早く、ここでもまた私には付いてゆけないくらいに話しの飛び方、そして合意形成の為の認識の... 続きを読む
投稿日: 2010/5/9 投稿者: cobo
文士と数学者の対話
文士・小林秀雄と数学者・岡潔の対談。
お互い認め合っている様子がよく伝わってくる内容です。... 続きを読む
投稿日: 2010/3/28 投稿者: きなこもち
最強の知的雑談
本書は世界的数学者の岡潔と評論家として有名な小林秀雄氏の対談本です。
対談本といってもこの二人の雑談なのでまさに最強の知的雑談です。... 続きを読む
投稿日: 2010/3/7 投稿者: I am an intellectual cat
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