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人間の叡智 (文春新書 869) [新書]

佐藤 優
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (37件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

なぜあなたの仕事はつらく、給料は上がらないのか? TPP加盟はほんとうに悪なのか? 橋下徹氏にこの国をゆだねるべきか? こうした問題を解くキーワードが「新・帝国主義」です。いまや米露中、EUと中東は、「新・帝国主義」によって世界を再編し、国家のエゴ剥き出しで戦っています。
今こそ「帝国主義」という言葉の悪魔祓いをし、現状を冷静に認識するときです。食うか食われるかの帝国主義的外交ゲームの中で、少なくとも食われないようにすること。その武器になるのが、「人間の叡智」です。
ハイレベルな世界情勢をわかりやすく語りおろした、佐藤優氏、渾身の一冊。

●第1章 なぜあなたの仕事はつらいのか
給料が上がらないわけ/3・11 国家が消えた瞬間/本質が見えてないTPP反対論/保護主義と移民の運命
●第2章 今、世界はどうなっているか
何に怒っているのか不明な巨竜・中国/曖昧な帝国・イギリスに学べ/「プーチン皇帝」と北方領土返還
●第3章 ハルマゲドンを信じている人々
終末思想のイラン大統領が核のボタンを押す日/北朝鮮とイスラエルの真意/新しい「東西対立」/とんでもない鳩山イラン訪問/日本は核武装すべきか
●第4章 『資本論』で人生が開ける
日米安保という「国体」/エリート層の崩壊と「脱原発」/宇野経済学で貨幣と労働がみえる/ゼロ成長社会脱出の処方箋
●第5章 ファシズムと橋下徹
ハシズムとファシズム/「家政婦のミタ」が示すもの/実は独裁的な野田政権/物語の力とアイロニー
●第6章 どうやって善く生きるか
二つの古典をもて/「心が折れてしまう」人へ/マネー教育をしてはいけない/東大秋入学は国家の生存本能

内容(「BOOK」データベースより)

下がる賃金、厳しい就活、ひろがる格差。あなたの仕事がつらいのは、世界がすでに「新・帝国主義」時代に入っているからだ。食うか食われるかのゲームのルールを見極め、それを打ち破る武器としての「物語」を手に入れよ。日本とあなたが生き延びる道がわかる「国家論」決定版。

登録情報

  • 新書: 229ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2012/7/20)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 416660869X
  • ISBN-13: 978-4166608690
  • 発売日: 2012/7/20
  • 商品パッケージの寸法: 16.8 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (37件のカスタマーレビュー)
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82 人中、78人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 佐藤優の復活を告げる一冊 2012/8/21
By KEN5
形式:新書
ここ数年、筆者の著作はバブルとなっていた。

それは勝間和代や内田樹を見つけた出版業界がとった反応とまったく同じだった。
冊数を重ねるにつれ、当初の切れ味はどんどん鈍くなり、内容は薄くなっていった。
週間SPAの連載や自伝の漫画化あたりがそのピークだったと思う。
筆者の著作が出版界に登場したてのころは筆者の著作はほぼ全てチェックしていたが、バブルが進むにつれ、私は筆者の本を手にとることから遠ざかっていった。

私と筆者のそういう関係性の中、今回手にとったこの一冊は佐藤優の復活を告げる一冊だった。
切れ味鋭い筆者の洞察は現下の国際情勢を始め、大阪の橋下市長にまでおよぶ。
筆者なりの時事放談ともとれるが、一番の収穫は現在の国際情勢がゲームのルールが変わって、新たな帝国主義時代を迎えていると喝破したことにある。
この状況のなか、市井の一市民である我々がどのように生きていくまで論考は広がり、筆者渾身の一冊となっている。

ネットや既存メディアの低レベルの見解では満足できない全ての人におすすめする。
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32 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 博多ムーミン トップ50レビュアー
形式:新書|Amazonで購入
名著を読んだ後や力ある人物と語った後は、それ以前の自分より高められたような充実感を感じる。
まさに、この本の読後には、そんな感覚が胸の奥深くに心地よく残る。まぎれもない名著である。

本書は、「語り下し」という形式を取っている。
「できるだけわかりやすい本を作る」との狙いは、見事に成功していると思う。
読者目線で、“知と行動の巨人”佐藤氏に聞いてほしいことを、見事に聞き出し、実にうまくまとめている。
構成も、身近な場所からスタートして、国際政治や日本の進路を論じた後、佐藤氏の思想の根源にまで迫る。

具体的な章立ては、次の通り。

第1章 なぜあなたの仕事はつらいのか
第2章 今、世界はどうなっているのか
第3章 ハルマゲドンを信じている人々
第4章 国体、資本論、エリート
第5章 橋下徹はファシストか
第6章 いかに叡智に近づくか

それぞれの章に、佐藤氏のユニークかつ本質を鋭く衝く話が満ちており、「なるほど」とうなることの連続である。
話題の角度としては、「新・帝国主義」「国際ルールを知らぬ中国」「イランが核をもつ恐ろしさ」「エリート論」「橋下徹への新視点」など。
すでに、他の著作で目にした
... 続きを読む ›
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Ptarmigan トップ500レビュアー
形式:新書
日本において「知識人」という言葉が空疎に響くようになって
随分立つような気がする。作家の高橋たか子氏の言葉を引用させてもらえば
日本の知の世界が「空虚な知的おしゃべり」で満たされるようになったのは
やはりバブル期以降だろうか。

本書の著者、佐藤優氏などは、少なくとも近年には珍しいタイプの知識人では
ないか。該博な教養を備え、国際舞台の修羅場をくぐった元外交官であり、
「外務省のラスプーチン」として投獄された経験も持つ。
著者の著書は何冊か読んだが、本書は誰にでもわかるやさしい
言葉で彼の経験に裏打ちされた現代世界の分析(イランやロシア、
中国の危険性、ハシズムなどはその一例)が語られている。

現代が「資本の論理」にほとんどからめとられていること、
それが多くの人びとの不幸を創り出していることに
佐藤氏は警鐘を鳴らし、それに対抗する価値観を提言する。
これはやはり同志社大で神学を学んだ氏らしいもので、
彼の著書が広く読まれているのは、現代日本の人びとが
彼の主張に共感するところが大きいためだと思われる。

冷戦構造からソ連の解体を経て、大きく世界は変貌した。この激動の時代にあって、
... 続きを読む ›
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37 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 祈りの重要性 2012/8/4
By くにたち蟄居日記 トップ1000レビュアー VINE メンバー
形式:新書
 佐藤優の本は大体読んできた。本書は読んできた中でも上位に入る読みごたえある一冊である。

 リーマンショック、欧州危機等を踏まえて新しい帝国主義が出てきていると佐藤は時代を読み解く。その「読み解き」の際に宗教や哲学を使いこなすところが佐藤の凄味であり、説得力である。実際、ほぼ無宗教に近い僕らには宗教の持つ力が今一つ見えにくい。自爆テロの論理も良く分からない。但し、現代の世界では宗教がかような力を持っていることも事実である。その辺りをきちんと見据えないと現代は理解できないということだろう。その意味で語り部としての佐藤は現在の日本でも抜きんでた存在であると考えている。

 白眉は203頁だと僕は読んだ。そこで佐藤は「祈ること」の重要性を説いている。

「神頼み」という言葉は、いささか無責任な行動に対して投げつけられる言葉であるが、僕らがある意味で忘れているのは「神に祈る」という行為かもしれない。これはある一定の宗教に帰依するというような話しではなく、「人間を超えた存在を感じる」ということだと僕は思う。僕らは妙に「人間」に対して根拠のない信頼を寄せていないか。人間を絶対視していないか。そういう問いが「祈り」という言葉に込められていると僕は思った次第だ。
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5つ星のうち 2.0 人間の叡智
ことの本質を知り、人間洞察に参考、日本外交で今後も一層インテリジェンスを活用されたい
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