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人間にとって科学とはなにか (中公新書 132)
  

人間にとって科学とはなにか (中公新書 132) [新書]

湯川 秀樹 , 梅棹 忠夫
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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登録情報

  • 新書: 177ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (1967/05)
  • ISBN-10: 412100132X
  • ISBN-13: 978-4121001320
  • 発売日: 1967/05
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 92,646位 (本のベストセラーを見る)
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 人間にとって科学とはなにか、というテーマで40年近くも前に行われた物理学者の白川氏と、人文科学者の梅棹氏との対談の記録。40年近く前と今とでは科学の現状もあらゆる面で違いますが、その根底にある、人は何故科学を探求するのかといったようなことはあんまり変わってないはずですから読んでみるのもありだと思います。

 「はじめに」や「あとがき」にまとまりが悪い、打ちかけの碁のような対談と著者たち自身が語っているのですが、だからこそ読んでてめちゃくちゃ面白かったです。読む前はやはり科学とはこういうものだっ、ていうずばっとした答えを求めていたけど、そんなものはありはしないのですね。この本は知識的な科学概論ではなく、もっと根源的な科学の存在自体、あるいは未来への科学を読者に考えることを促すための科学概論だといえそうです。

 制御科学やさまざまな見地からの情報科学など、いわゆる今の先端科学について、その存在や発展性を予期して議論していたり、電子計算機の発達に伴なう個人主義の肥大化という、現代社会がはらむ問題にもさらりと触れられたりしていてはっとしたりもします。荘子や老子の世界観と科学の存在理由との関連話も面白いです。

 タイトルにもあるように「人間にとって」の部分がとても大事ですね。ヒューマニズムと科学の問題は現代において考えなければならない最も大きなことの一つ。知的好奇心に動かされ科学を探求しその先にあるものを人類みんなで導いていく。でも、いつか地球もなくなるというがそれなのになぜ生命が誕生し、進化し続けるのか。なんのためになのだろう。そんなことも読んでて考えました。ですから、「めちゃくちゃ」面白かったのです。

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4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
現代のヨーロッパ的精神社会の基盤として存在する科学。
文明の基盤として”科学”が”宗教”に勝るであろうことは想像に難くはない。
ただ個人や民族、そして社会としての幸せを考えた場合はどうなのだろうか?

科学を信仰する人々にとっては疑う余地のないことだが、科学者も一面を取ってみれば”信じ続ける”点においては宗教者のそれに勝るとも劣らないのではないか?

”結局科学ってのも宗教のようなものなのかもしれない?”
そんな思いもポツンと浮かんでくる一冊。

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この本は、随分昔に読んだ新書だが、湯川秀樹と言う,本物の知性と、梅棹忠雄という文化人類学者の対談は、初心な高校生に、知性とはこの様な洞察を、見事に話し合う事が出来るのか!、と云う衝撃を受けた事を思い出す。湯川秀樹の「創造の世界」や、梅棹忠雄の「モゴール族探検記」の様に、どちらも、極め付きの学者で在る。
湯川博士の実に鋭い、本質的な視点を持つ知性は「創造の世界」の内容で、既に証明されている。この人の考える事の凄さは、物凄く深い内容を、高校生にさえ分かる様に伝える明晰さにある。この「創造の世界」は、日本の名著百冊の一であろう。また、「モゴール族探検記」で証明済みの、梅棹氏の打てば響くような頭の鋭さ、回転の速さに、驚ろいたことを思い起こす。薄い新書に過ぎないが、中身は極め付きの質の高さをもっている。深い教養に裏付けられた英知の持つ、知性波及効果のすばらしさ、それが描かれている、この様な本こそ、若い高校生や大学の初年級に読ませたい。
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