橋爪氏が行った講演を文字に起こした本で、
非常に読みやすかったのですが、第2部には
どことなく小室直樹の宗教原論臭がただよっ
ていました。他の方のレビューに「タイトル
と内容が合っていない」「章同士の脈絡がな
い」というのがありましたが、社会学という
法学とはまた違った視点から法をとらえる斬
新な試みだなと思ったので私自身はそれほ
ど気になりませんでした。筆者が強調したかっ
たのは日本人にしても中国人にしても儒教の
影響を受けた文化圏の人間は法が自分たちが
受ける命令に過ぎないと考えがちで、近代法
の原点である「法があなたをどう守ってくれるか」
とはとらえない傾向にあることが、社会にさまざま
な障害を引き起こしてしまっているということで
「なるほど」と感じました。