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5つ星のうち 4.0
正統化される介入とは・・・?,
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レビュー対象商品: 人道的介入―正義の武力行使はあるか (岩波新書) (新書)
帯には「21世紀の平和はどうあるべきか?」とありますが、答えを明示したり意見を主張するというよりは、 マスコミの用意した単純な世論に浸かりがちな我々に、 そもそも「人道」って何か、「正しい」介入なんてありえるのか、 という、とっつきにくいが、極めて普遍的な思索への糧を与えてくれる本として、推薦したい本です。 普遍的な「人道」なんてあるの?宗教や国によって違うのでは? 「援助」や「介入」ってどうして正統化されるの? ということをなんとなく考えていたときに、手に取りました。 国際貢献の意義、国家の役割を考えるきっかけになりました。 基礎的知識が平明な文章で書かれた、良い入門書です。
27 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
難解なテーマをわかり易く解説!,
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レビュー対象商品: 人道的介入―正義の武力行使はあるか (岩波新書) (新書)
人道的介入といってもその定義は様々。本書では狭義の定義から広義の定義まで幅広く解説した上で、ルワンダ、ソマリアなど具体的事例を数多く挙げながら「真に人道的な」介入の有様、可能性を模索する。難解なテーマを非常に読みやすい文章で解説してあり、初心者から本格的に学びたい人にまでお勧めの一冊。
22 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
良書ではあるが・・・,
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レビュー対象商品: 人道的介入―正義の武力行使はあるか (岩波新書) (新書)
初めて本書を読んだときには、問題なく素晴らしい本であると感じ、著者の見解に全面的に同意したのですが、改めて読み直すと、著者の国連中心主義的な見解に関して、多少気になる部分が出てきました。以下、それに対する批判を少し述べさせて頂きます。私自身は著者のように、国連を神聖化した見解は持ちませんが、これをとやかく言う気はありません。ただし、著者が表面的には国連重視を訴えながら、その都度過去の事例で国連を批判する姿勢は気になります。例えばまずソマリアについて。著者はソマリアで、明白な人権蹂躙は起きていなかったと考えているようですが、実際には現地を牛耳るアイディード将軍は、国連からの援助物資を強奪し、敵対勢力(非戦闘員も含む)を飢餓や病気で苦しめるために使いました。だからこそ国連は武力介入せざるを得なくなったというのが実状ですが、こうした武装勢力の非道に対して、著者からの言及はありません。ベトナムのカンボジア介入に関しても同様で、国連が批判したのは、カンボジア介入そのものではなく、むしろその後のベトナムによるカンボジアの支配です。ポルポト派の駆逐自体は、素晴らしい行為ですし、私自身も大いに評価します。しかし問題なのは、その後20年近くカンボジアを占拠し、共産主義体制をカンボジアに押し付け、政治の中枢からカンボジア人を締め出したこと、反対派を処刑したこと、さらには国連の人道機関さえも、カンボジア国内から締め出したことです。この行為がなければ、ベトナムの介入は大いに評価されたはずですし、ベトナム自身も経済制裁で最貧国に転落することもなかったでしょう。 以上批判的なことを書きましたが、ベンガル問題、ユーゴ問題などに関する丁寧な議論はおおむね評価できます。国際貢献について考えるに当たって、読んでおいて損はない1冊だと思います。
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