グダグダのとんでもアジアホラーであれば突っ込みを入れながら見ればいいのですが、スプラッター風味100パーセントの内容でありながらあまりにもきっちりと作ってありますので、逃げ道がありません。この非道な鬼畜ホラーと真剣に向き合わなければならないホラーファンとしての使命は、大変胃にもたれるものとなるでしょう。肉切り包丁がうなり、五寸釘が打ち込まれ、フックに吊るされ、手足がごろごろと転がっている画面の合間に何とロマンスが切なく謳われ、血まみれシーンとロマンスシーンを甘〜いバラードで飾っているところなど悪趣味の極みですが、あまりにもこれが美しい仕上がりでこちらの眼まで釘付けです。テンポがちょっと悪いような気もしますが、それもショックシーンを引き立てるためわざとやってんのかな〜と思える程、この“邪魔者は全てラーメンのダシにする”という無茶苦茶な物語がうまくまとまって提供されます。最後の方にはアジアホラーお約束のとんでもないぶっ飛び方をしているエピソードもあり、おお〜っと喝采も上げれます。スパスパと体を切り刻まれた犠牲者がなかなか死なないのは不思議ですが、香辛料をあれだけ体にすりこまれたら出血もおさまるのかなぁと、あまりにも迫力のある場面に勝手に納得しちゃう程この映画に引き込まれます。紹介しといて何ですが、私にとって最近では“マーターズ”と並んで、このDVDを持っていることを人に知られたくない映画ではあります。