中国の人相、江戸時代の人相に科学的・医学的な根拠を求め、近代人相学を打ち立てた玄竜子相法を学び、さらにそれを発展させた筆者の著書として第一に挙げるべきものである。従来根拠も示されないまま諸説あった、初年運と神仏の加護・先祖の徳が表れる上停(額の部分)と社会運・中年運を鑑定する中停との境を根拠を挙げて明示したり、顔形によるそれまでの三質論(筋骨質・栄養質・心性質)を発展させた立体三質論を編み出したりと、他の類書とはあきらかに一線を画す。また、コラムも満載で、父に注意を促して難を逃れさせた人の話など読み応えあり。趣味として読む人から本格的に人相を学びたい人にまで幅広くお勧めできる本である。