京都駅のキオスクでふと目にとまったこの本を買い、東京駅までの間に読み終えました。今たどってるつまらない人生とは違い、本当は自分には何かが、本来の魂の計画としてあったはずだ、途中、何度だってサインがあったはずなのに自分は無視して通り過ぎてしまった、というのは、トウのたった大人にも時折よぎる考えなので、読みながら時々涙してしまいました。
著者は、ここで、好きなことかつ人の役立つことに目覚めた人たちの年齢を、子育てを終えた世代に置くことで、たまにこの種の本にある葛藤を回避していて、賢いです。
でも、気をつけたいのは、好きなことを仕事にしなければならない、好きなことで人の役に立たないといけない、好きな仕事で生計をたてなければならない、ということを信じすぎると自分を苦しめるということです。
また、本当に、自分も、まわりの世界もすべて創造主の一部なら、特殊な、絵を描く才能などでなくても、もっと日常的なことに、つねに驚きと喜びを感じることが出来るはずです。例えば、毎朝昇る朝日の気持ちよさ、小さい子の笑顔、夏に向かって茂る草木、心をこめた料理をいただくとき、など。
本当は、主人公のつまらない仕事として書かれるスーパーマーケットの店舗勤務というのは、工夫しだいで面白くなる仕事です。絵だって、休日に書き始めることは出来たはずです。税官吏だった画家アンリ・ルソーのように。
なので、自分への自戒もこめて考えると、こういう本に影響されていてもたってもいられなくなったとしても、好きなことで絶対に人の役にたとうとか、生計をたてようといった欲を出し過ぎずに、好きなことを、ただとにかく始めるのがいいように思われます。
そんな私みたいなあなたには、ジュリア・キャメロン「ずっとやりたかったことを、やりなさい」を、すぐはじめられる実践的かつ強力な方法を述べた本として、あわせて読むことをおすすめします。