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人生越境ゲーム―私の履歴書
 
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人生越境ゲーム―私の履歴書 [単行本]

青木 昌彦
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,995 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

安保全学連=ブント、スタンフォード、霞ヶ関、中国、仮想空間、国際経済学界で七つの知的ベンチャーを試み、社会というゲームのルールに挑戦し続けてきた最先端の経済学者が明かす知の冒険録。

内容(「MARC」データベースより)

安保全学連=ブント、スタンフォード、霞ケ関、中国、仮想空間、国際経済学会で、7つの知的ベンチャーを試み、社会というゲームのルールに挑戦し続けてきた経済学者が、幼年時代から現在にいたるまでの道筋を綴る。

登録情報

  • 単行本: 287ページ
  • 出版社: 日本経済新聞出版社 (2008/04)
  • ISBN-10: 4532353025
  • ISBN-13: 978-4532353025
  • 発売日: 2008/04
  • 商品パッケージの寸法: 19.2 x 13.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 197,125位 (本のベストセラーを見る)
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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 マイベスト of 私の履歴書 2009/4/27
By しおぴー VINE™ メンバー
形式:単行本
日経連載中から注目していた「私の履歴書」の青木昌彦著が一冊にまとまった。この「私の履歴書」、印象に残っているのはナベツネ、阿久悠、大賀典雄(ソニー元社長)、藤沢武夫(ホンダ創業者)、中内功、ピーター・ドラッカー、水木しげる、などなど。やっぱり有名人の方がある程度バックグラウンドもわかるので、興味深く読める。

著者の青木昌彦は全然知らなかったが、経済学では結構な有名人らしい。初回は何の気なしに読み飛ばしていたのだけど、話が全学連、ブントと学生運動に移っていき

「有名な学者さんがそんな(封印していただろう)過去のことを語っても大丈夫なの?」

と不安になるくらいあけすけに当時を語る。ぶち込まれた巣鴨拘置所のこととか、ブント設立から袂を分かつまでとか。

そのあたりから日経を開くと真っ先にこの「私の履歴書」を読むようになった。著者の自由な発想と、学者らしからぬチャレンジ精神に心惹かれ、最終回がせまるのが残念に思えるほど楽しみにしていた。それが大幅に加筆され、さらにいくつかの書評、対談を加えて出版された。

「人生はゲーム」

社会環境と個人が、相互に影響を与えながら一定の動的ルールの下で変化していく様を、彼は「ゲーム」と表現する。経済学、社会学、歴史学といった社会科学を包含するかもしれない「動的システム」についての研究だ。彼はそのゲームとゲームの間を越境しつつ、自分の興味が赴くままにさまざまな「知的ベンチャー」を設立し、失敗もあるものの結果として社会に貢献している。

最終章で彼は言う

「人生ゲームには生きている限り終わりはなく、勝ちも、負けもないのではないか。」

その通り。

自分にとって「私の履歴書」ベストワン作品となった。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By TKMT
形式:単行本|Amazon.co.jpで購入済み
 自伝的なものを残すタイプとそうでない人間がいるそうだ。人生を自ら振り返り、それを公にすることは勇気がいることである。しかし自分史を時代史のなかに主体的に位置づけそれを文章として残すことは、青木昌彦氏の学問的業績に関心があるものは当然のこと、そうでない人間にも興味・好奇心を与えるのではないか。理論経済学(ことに制度理論研究)の分野で世界の学界をリードし続ける著者の文字通りの「履歴書」が本書であり、最初から最後まで知的魅力に満ちている。「人生越境ゲーム」という表題も、著者の人生観を的確に表明する的を射た名称だ。

 本書のような「履歴書」についてレビューを書く自体、本来的に望ましい作業ではないのかもしれない。しかし何かに突き動かされるような衝動を禁じえない。「1つの越境ゲームは他のそれと絡み合い、全体として切れ目のない連鎖をなしているようだ」(250頁)という言葉は、著者の「越境ゲーム」はこれからも続くことを示唆し、われわれを更に興奮させる。そう、本書には人をワクワクさせる高揚感が濃密な形で凝縮されているのだ。「知的ベンチャー」と称される7つの試みが本書を通じて語られているが、そのなかでも最初のベンチャーであるブントをめぐる一連の記述はまことに興味深い。すべてはここから始まったともいえる。「ベンチャー組織は、個人の自発性、自主性の仲介機関であるべきだという思想」(86頁)は、著者の端的な組織哲学を反映し、それはそれ以降のベンチャーにも見事に活かされてゆく。スタンフォード大学において比較制度分析(通称CIA)の博士号取得のフィールドを立ち上げたことは有名だが、制度の多様性・多元性を普遍的言語とされるゲーム理論を援用して解き明かすという方法論にどのような経緯を踏まえて辿り着いたのか、そうした手法がどのような可能性を秘めているのかも分かりやすく説明されている。著者が開拓したアプローチは、「越境」的であると同時に、経済学、政治学、社会学や法学などの社会科学諸分野を「架橋」するダイナミックな知的営為なのだろう。巻末の対談「社会科学は統合されてゆく」も収録するに相応しい有益な内容である。

 著者は幾つかの複合的要因が重なったこともあり、抽象的な数理経済学研究に従事することにある種の「迷い」が生じた時期があったそうだ(第20項「経済学に迷い」を参照)。社会科学統合問題の解決に向けて開始された比較制度分析は、社会科学としての経済学のあり方を根底的に問い直すものである以上、それを専門的に研究するか否かは別にせよ、いかなる思考様式から成り立っているのか、その哲学的背景については今後も勉強してみたいと思っている。経済学に限らず、著者の興味関心事(歴史、文学、音楽、映像文化など)は実に多彩で、それらに対する彼自身の洞察も深い。家族をとても大切にされていることも十分に伝わってくる(155頁にある写真は温かく印象的だ)。ユニークなエピソードも満載である。総じて本書は秀逸な「時代」書といえる。著者の視野はどこまで拡がってゆくのであろうか。
このレビューは参考になりましたか?
16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 麒麟児 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
比較制度分析の創始者の一人として、将来のノーベル経済学賞の有力候補者にも擬せられる青木昌彦氏のいわば自伝。特に、これまで明らかにされてこなかった学生運動(ブント=氏の第1ベンチャー)時代の活動の描写や協働者たち(唐牛健太郎、島成郎、生田浩二など)との厚情を記した部分は、かなりの部分を占めるとともに本書の白眉。「組織に運命共同体的な価値を見出す」(86頁)ことなく、「社会の組織にかかわる最も基本的な問題意識と明晰な論理の結合、これこそ非論理的な党派的政治論争に倦いていた私の必要としていたものだった」(98頁)と氏が語るとき、われわれは、氏の学問が正に学生運動時代の鮮烈な経験から得られた問題意識に立脚した持続的な(ヤワではない)知的営為であることを了解する。(氏の参加した60年代学生運動と陰惨なイメージの強い70年代学生運動の対比についても、本書を通じ考えさせられた。また、本書を通じて、米国の大学が依然有しているであろういわば「知の生産能力」にも改めて感嘆させられた。)「ゲームの戦略的補完性」(=ドメインごとのゲーム均衡がお互いに補強し合っているさま)に関する議論をはじめとして、巻末の加藤創太氏との対談も「比較制度分析」という学問領域のイメージを掴むのに大いに有益。
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