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21 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
文章の美しさ、何度読んでも耐えうる愛読書,
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レビュー対象商品: 人生論ノート (新潮文庫) (文庫)
私は、高校以来、この本を幾度となく読んでいる。解説に、哲学者、評論家は、どのような主体からものを書くにいたっているか、自らの物事を捉える視点を明らかにしない場合が多いが、三木清は、この本発表以前の高飛車なところから降りてきて、筆が滑らかに動くようになつたというようなことが書いてあつた。また、この本は、肌の温かみが感じられ、三木清という人間への入口であると同時に、結論であるとさえいいうるといつていたのも印象に残っている。23程の章からなり、私は、そのなかのいくつもの文章が心に残っている。 「生と同じく幸福が想像であることは、個性が幸福であることを意味している。」 「何が自分の為になり、何が自分の害になるか、の自分自身の観察が、健康を保つ最上の物理学であるということは、物理学の規則を超えた知恵がある。---私はここにこのベーコンの言葉を記すのを禁ずることができない。」 数えれば、きりがないほど何ヶ所も、書きたくなる文章がちりばめられています。現代人が、たまに自己を省み、自己のあり方を考えるには貴重な、凝縮された文章だと想われます。 富よりも、地位よりも、元気でいられること、機嫌のよいこと、真の幸福は、脱ぎ去ることも捨て去ることもできない。幸福は最大の力であること。私は、幸福について、という章が自己にとっても現代にとてももつとも要求されていることなのではと感じます。 昭和29年発行のノートという本ですが、現代の混沌とした状況、危機にも言及しています。
19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
水晶の言葉,
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レビュー対象商品: 人生論ノート (新潮文庫) (文庫)
高校生のころ、通学途中の電車のなかで、夢中になって読んだ本。人間性に対する鋭い分析と、澄んだ山川の水を思わせる文章。 あれから20年以上経った今でも、しばしば僕は彼の言葉を思い出し、自分に言い聞かせている。 「感傷はたいていの場合マンネリズムに陥っている」 彼の言葉は、清いだけでなく、強い。
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
表題は重いが読みやすい,
By 史郎 (広島県広島市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 人生論ノート (新潮文庫) (文庫)
何故、一哲学者が戦中思想犯として幾度も投獄され、結果敗戦直後に獄中死したのか?それは本書を読めばわかる。 小林秀雄氏らと同世代の日本を代表する思想家・哲学者。才知あふれる文体で戦前活躍されていたが、本エッセイからは彼のまっすぐな生き様が感じ取れる。 若い時期に是非一度読みたい1冊。 20年たって再読したが、悩める三木氏の息遣いが聞こえるような文章に感動した。
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