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人生論ノート (新潮文庫)
 
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人生論ノート (新潮文庫) [文庫]

三木 清
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

死について、幸福について、懐疑について、偽善について、個性について、など23題――ハイデッガーに師事し、哲学者、社会評論家、文学者として昭和初期における華々しい存在であった三木清の、肌のぬくもりさえ感じさせる珠玉の名論文集。その多方面にわたる文筆活動が、どのような主体から生れたかを、率直な自己表現のなかにうかがわせるものとして、重要な意味をもつ。

内容(「BOOK」データベースより)

死について、幸福について、懐疑について、偽善について、個性について、など23題―ハイデッガーに師事し、哲学者、社会評論家、文学者として昭和初期における華々しい存在であった三木清の、肌のぬくもりさえ感じさせる珠玉の名論文集。その多方面にわたる文筆活動が、どのような主体から生れたかを、率直な自己表現のなかにうかがわせるものとして、重要な意味をもつ。

登録情報

  • 文庫: 175ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1978/09)
  • ISBN-10: 4101019010
  • ISBN-13: 978-4101019017
  • 発売日: 1978/09
  • 商品パッケージの寸法: 14.8 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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24 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
私は、高校以来、この本を幾度となく読んでいる。解説に、哲学者、評論家は、どのような主体からものを書くにいたっているか、自らの物事を捉える視点を明らかにしない場合が多いが、三木清は、この本発表以前の高飛車なところから降りてきて、筆が滑らかに動くようになつたというようなことが書いてあつた。

また、この本は、肌の温かみが感じられ、三木清という人間への入口であると同時に、結論であるとさえいいうるといつていたのも印象に残っている。23程の章からなり、私は、そのなかのいくつもの文章が心に残っている。
失敗という人生はない ―真実についての528の断章 曽野 綾子 (著) という本も印象に残る短かい文の中に深い意味のこめられた本だと思いますが、それと同等以上に何度でも読めます。
テーマごとに、たとえば、幸福について、怒〃、人間の条件〃、健康〃 希望〃というような項目別に、歴史的、世界的見解をちりばめた上で、---多くは私も、その深さは分からないけど、真実だと想いますが、---自己の見解を展開されています。

「生と同じく幸福が想像であることは、個性が幸福であることを意味している。」
「いかなる対象も私をして孤独をこえさせることはできぬ。孤独において私は対照の世界を全体として越えているのである。}

「何が自分の為になり、何が自分の害になるか、の自分自身の観察が、健康を保つ最上の物理学であるということは、物理学の規則を超えた知恵がある。---私はここにこのベーコンの言葉を記すのを禁ずることができない。」

数えれば、きりがないほど何ヶ所も、書きたくなる文章がちりばめられています。現代人が、たまに自己を省み、自己のあり方を考えるには貴重な、凝縮された文章だと想われます。

富よりも、地位よりも、元気でいられること、機嫌のよいこと、真の幸福は、脱ぎ去ることも捨て去ることもできない。幸福は最大の力であること。私は、幸福について、という章が自己にとっても現代にとてももつとも要求されていることなのではと感じます。
「幸福は人格である。」「幸福を武器として闘う者のみが斃れてもなお幸福である。」

昭和29年発行のノートという本ですが、現代の混沌とした状況、危機にも言及しています。
「形成は虚無からの形成、科学を超えた芸術的とも言うべき形成でなければならぬ。一種芸術的な世界観、しかも観照的でなくて形成的な世界観が支配的になるまでは、現代には救済がないといえるかも知れない。」のような形成的世界観、世界が、地球が、本当の意味でひとつになれる方向に向かおうとしている運動が、世界にはいくつもあると想います。日本にも、ひとつになりうる精神的世界観、価値革命が、この2000年を過ぎた今、起きているかもしれません。

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19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 水晶の言葉 2005/10/5
By hemeron
高校生のころ、通学途中の電車のなかで、夢中になって読んだ本。
人間性に対する鋭い分析と、澄んだ山川の水を思わせる文章。
あれから20年以上経った今でも、しばしば僕は彼の言葉を思い出し、自分に言い聞かせている。

「感傷はたいていの場合マンネリズムに陥っている」

彼の言葉は、清いだけでなく、強い。

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5つ星のうち 5.0 名著のなかの名著 2008/11/23
By Yuichiro トップ500レビュアー
 三木清の『人生論ノート』はまぎれもなく名著の中の名著だと思う。多くは「箴言」の形をとって人間の「生」のありように深い納得をもたらしてくれる思想書で、読んでいて震えが来るような鋭いメタファーが各章に散りばめられている。140ページ程度の薄い本で、23本のエッセイ集のかたちをとっているから、つまみ食い的な読み方をしても問題はない。

 ただ、多くの人にとって読みやすいとは言えないかも知れない。
 本書は、哲学者の三木清が、「死」「幸福」「懐疑」「習慣」「虚栄」「名誉心」「怒」「人間の条件」「孤独」「嫉妬」「成功」「瞑想」「噂」「利己主義」「健康」「秩序」「感傷」「仮説」「娯楽」「希望」「旅」「個性」といった人生の諸局面について、エッセイ風に論じた人生論集ということになっている。しかし、「人生論ノート」というタイトルそのまんまの内容をイメージして本書を手に取った人は、たぶん面食らうだろう。
 「人生論」というよりも本書はやはり「哲学書」であって、過去の哲学者たちの「文献」のかわりに「人生」を材料にして、厳密な「哲学」を展開したものと言ったほうがいいからだ。

 死について一通り思いをめぐらしてみたとか、近代という時代の貧しさや、思想することと生活することの固い結び付き等について考えてみたとか……そしてそのために、カントやらキルケゴールやらニーチェやらハイデガーやらの哲学書に触れてみたとか、そういう経験を持っていないと、スラスラとは読めないかも知れない。

 だから他人に軽々しくお勧めできるものではないのだが、誤解してでもひとまず受け取っておいたほうが良いような名言が随所に登場するので、やはり名著に違いはないと言っておきたいと思う。以下、本文から私の気に入った箴言を引用しておきます。

 「彼の幸福は彼の生命と同じように彼自身と一つのものである。この幸福をもって彼はあらゆる困難と闘うのである。幸福を武器として闘う者のみが斃(たお)れてもなお幸福である」(幸福について)

 「私が恐れるのは彼の憎みではなくて、私に対する彼の憎みが習慣になっているということである」(習慣について)

 「すべての人間の悪は孤独であることができないところから生ずる」(虚栄について)

 「名誉心と虚栄心とほど混同され易いものはない。しかも両者ほど区別の必要なものはない。この二つのものを区別することが人生についての智慧の少なくとも半分であるとさえいうことができるであろう」(名誉心について)

 「孤独は山になく、街にある。一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の『間』にあるのである」(孤独について)

 「もし私に人間の性の善であることを疑わせるものがあるとしたら、それは人間の心における嫉妬の存在である」「どのような情念でも、天真爛漫に現れる場合、つねに或る美しさをもっている。しかるに嫉妬には天真爛漫ということがない」(嫉妬について)

 「時には人々の期待に全く反して行動する勇気をもたねばならぬ。世間が期待する通りになろうとする人は遂に自分を発見しないでしまうことが多い。秀才と呼ばれた者が平凡な人間で終わるのはその一つの例である」(利己主義について)

 「感傷はたいていの場合マンネリズムに陥っている」(感傷について)

 「第一級の発明は、いわゆる技術においても、新しい技術的手段の発明であると共に新しい技術的目的の発明であった。真に生活を楽しむには、生活において発明的であること、とりわけ新しい生活意欲を発明することが大切である」(娯楽について)

 「愛は私にあるのでも相手にあるのでもなく、いわばその間にある。間にあるというのは二人のいずれよりもまたその関係よりも根源的なものであるということである」(希望について)

 「七つの天を量り得るとも、誰がいったい人間の魂の軌道を計ることができよう。私は私の個性が一層多く記述され定義されることができればできるほど、その価値が減じてゆくように感じるのである」(個性について)  
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5つ星のうち 4.0 40代前半時点での人生論
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あれから半世紀近く、哲学もかじり、人生を経験してきた... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: koreyas
5つ星のうち 5.0 38才にして
高校時代にはぜんぜんわからなかったが、38歳にして
「人生論ノート」がやっとわかってきた。
最初の「死について」が心にやさしくひびくのです。
投稿日: 22か月前 投稿者: 毎日太郎
5つ星のうち 4.0 散文的箴言集。まったく古さを感じさせない
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投稿日: 2009/12/9 投稿者: el siglo XXI
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投稿日: 2008/9/22 投稿者: Krokodil Gena
5つ星のうち 4.0 タイトルどおりの本だった。きっと再読する。まったく古さを感じない。
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投稿日: 2008/6/4 投稿者: 久保田夏彦
5つ星のうち 4.0 繰り返し読もうと思う
通読後、「なるほど」と納得できた箇所と、難解で「よくわからない」と思った箇所は、半々ぐらいだろうか。だからといって、わからないところはそのまま素通りするようなこと... 続きを読む
投稿日: 2008/5/4 投稿者: テキーラサンライズ
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