出版社/著者からの内容紹介
英語力がアップし、英会話にも使える!
しかも、「生き方上手」のヒントも満載!
その昔、まだ記者をしていたころ、旧日本委任統治領のパラオ諸島を訪れたことがあります。首都コロールにあったパラオ高校は、戦前の日本統治時代に建てられた病院を改造した古い建物で、その2年前には台風で屋根の一部は吹き飛ばされてしまうし、窓ガラスは壊れたままというひどい姿でした。きっと修復するだけの予算がなく、そのままに放置してあったのでしょう。
しかし、その校舎の上に手書きの大きな看板が掲げてあり、英語でこう書いてありました。
You can't judge a book by its cover.
これは「表紙で本の中身はわからない」ということわざです。
「校舎は荒れていても、それで中身を判断してもらいたくない」、「ボロは着てても心は錦」とばかりに、困難に負けずにプライドを持って一所懸命勉強をしている学生たちがしのばれて、ほのぼのとした気分になりました。
こうしたことわざや金言などには、先人たちの知恵や経験が凝縮されています。状況にぴったり合った気の利いた言葉を使えば、ユーモアやメリハリをつけたり、深い意味を感じてもらうこともできます。
数々の名言を残し、日本でベストセラーになった『わが息子よ、君はどう生きるか―父親が息子に贈る人生最大の教訓』(三笠書房、原題 Lord Chesterfield's : Letters to His Son)の著者のイギリスの文人政治家のチェスターフィールド卿は、息子に送った手紙の中で、自分の思想だけでなくアイザック・ニュートンからジュリアス・シーザーまでいろいろな歴史上の人物の言葉を紹介しています。
またイギリスの首相であったチャーチルは Bartlett's Familiar Quotations を読むことを薦めています。
欧米と違って日本では、「名言集」のようなものはあまり一般的に読まれていないようですが、世に残る金言名句に接し、人生の教訓を得るのは大事なことだと思います。
この本に収めた言葉は、長年に渡って私が集めたもので、1987年から NHK ラジオで放送されている「やさしいビジネス英語」と「ビジネス英会話」の中の Quote... Unquote と Graffiti Corner で使ったものから、私の好きなものを中心に選びました。
最近はアメリカのジャーナリストのロイ・W・ハワードの言った
No date on the calendar is as important as tomorrow.
「カレンダーのどの日も明日ほど重要ではない」
が気に入っています。しかし名言名句の範疇には入らなくとも、いつも私の頭の隅にあるのが、セシル・ローズと いうイギリス人で南アフリカの統治者だった人の臨終の言葉とされる、
So little done, so much to do.
「達成したことはあまりにも少ない。やるべきことが多い」
です。「少年老い易く、学成り難し」といいますが、悔いのない人生を送るためにも、時間を上手に管理するのは大切なことだと思います。人生はそれほど永くはないのですから。
なお、本書にはことわざや金言名句だけでなく、「迷句」も入っています。それは巷に見られる「落書き」の類であったり、よく知られていることわざやキャッチフレーズのもじりやパロディであったり、古い警句の「現代バージョン」であったり、あるいはまったくナンセンスな「おふざけ」もあります。
ともあれ本書に収められた言葉のなかに、気に入ったものがあれば、口に出して言ってみたり、座右の銘にしてみてください。きっと人生に勇気を与えてくれる言葉があるはずです。この本が、折々に親しまれながら、ささやかな「人生を考えるヒント」となれば幸いです。
(本書「まえがき」より)
内容(「BOOK」データベースより)
本書に収めた言葉は、長年に渡って著者が集めたもので、1987年からNHKラジオで放送されている「やさしいビジネス英語」と「ビジネス英会話」の中のQuote…UnquoteとGraffiti Cornerで使ったものから、著者の好きなものを中心に選んだ。