ハヤカワ新書juiceはいつも楽しみにしていますが、今回も良書ですね。
おやっセルフヘルプ?と思いましたが、そうだともいえるし、そうでないともいえます。
企業のブランディングというのは企業を人のように見立てて(法人っていうくらいですし)、それをどう立派に見せるか、実際にどう立派に振る舞うかを研究することですが、だからこそ、そのある意味うまくいくことが市場で実証ずみの手法を「自分」に適用すればうまくいくというわけです。これは感想ですが、というか、ブランディングって、それに携わってる人は、そもそも自分をどう見せるかに基づいて考えてるんじゃないかなという気もします。
この本は著者のアーネルのダイエット体験をきっかけに書かれていますが、その途中ではダナ・キャランのヴィジュアルづくりの話や、消火器のデザインの話がとても興味深く、デザインやマーケティング方面の知恵を求めて本書を読んだとしても得るものがあると思います(むしろ、高級レストランでシェフに頼んでヘルシー料理をつくってもらうとか、ダイエット指南にはなってない気が…)。
いっぽう、自己変革のうえでも、「過去を否定するのではなくむしろそこから教訓をえるべし」という彼の姿勢に、とても勇気づけられる感じがしました。
『佐藤可士和の整理術』って本がありますが、そういうのと同じようなジャンルなのではないかと思います。
うまいぐあいに仕事とプライベートのことがとけあっていて、そのことに気づいてハタと膝をうつ、そんな痛快な本です。