「過去の著書の集大成を、よくぞ一冊にまとめた」と言えるほど、内容が凝縮された本です。
つい一年ほど前までよく言われていた事は、「苫米地本は敷居が高い」という事。
事実、著者は科学者なので、どうしても専門用語が多く出てきて一般人である私達が咀嚼するにはそれなりに時間が掛かりましたし、更にそれらを日々の生活の中で実践するには、もっと多くの時間を必要としました。
そうした声に配慮してか、ここ半年ほどの「苫米地本」は「日常レベルでの訓練」に重点を置き、今日から実行できる方法論を集めた著書が次々と出版されており、本書も「最新の情報を最新の方法論で料理した一冊」となっています。
特に、過去の著作では物理身体の健康についてはあまり言及してこなかった著者が、本書では積極的に物理身体を健康に保つ方法を提示しています。
「睡眠時間は6時間以上とらない」(46ページ)
「晴れた日には太陽を浴びる」(50ページ)
「幸せ体験をコピペする」(54ページ)
「なるべく肉は食べずに、植物性タンパク質を摂る」(120ページ)
また、本書が初めてとなるメソッドとしては、162ページからの「目を閉じて脳に質問してみる」というものがあります。
当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、普段、私達は一日の自分の行動について「100%の根拠と100%の自信を以って行動している」などと言える事は殆どありません。
一般的に大事だと思われている日々の仕事でさえ、会社側から示された一定のマニュアルに従ってこなしているだけであり、今一度、他人から「なぜ、貴方は毎日毎日、書類をコピーするのですか?」「なぜ、貴方は毎日毎日、靴と神経を擦り減らして営業に出掛けるのですか?」などと問われたら、大抵の人は答えに窮してしまう事でしょう。
私達から夢を奪い、目を曇らせる最大の要因となるマンネリを打破する為に有用なのが、脳に「なぜ?」と質問してみるという方法なのです。
過去に何冊もの「成功法則本」を読んでも成功できなかった人、あるいは「苫米地本は敷居が高くて・・・」と途中で投げ出してしまった人に是非とも御勧めしたい一冊です。
「人生は変えたときが変わったときである」(138ページ)