脳の中には古いビデオテープみたいなものがあって、記憶というのはそれを再生しているのだ。というのは全くの嘘で、誤解で、「なつかしい」と思っているのは「【いまここ】の自分が、新たに作り出したものなんだ」という内容の記事を最近、インターネットで読みました。
事実かどうかとか、信じる信じないはおいといて、僕はこれに結構ショックを受けました。
記憶や想い出なんてものは、実は全く存在なんてしていなくて、存在しているのは【いまここ】の自分だけ。自分の後ろに続いていると思っていた細くて長い道や山や谷のような景色なんて嘘で、実は真っ暗な断崖ゼッペキで一歩あるくたびに砂のように崩れ去っていただなんて!
そんなことを思っていたら、「古いビデオテープ」をつくっていこうじゃないか、という著者の考え方に出会いました。この本は特別に新しい概念ややり方を提示しているわけじゃありません。ですが、オリジナリティがあるなぁと思わせるのは、ありふれた既存のモノ(大学ノートなんてのがまさにコレ)や文房具を使って、それにいくつかの「記録をつける技術」を組み合わせて、この『ライフログノート』という考え方を生み出している点です。
結局のところ、いろいろな情報端末やインターネットのサービスがあるなかで、「一番信用できるのが、紙に自分の字で書いた自分専用のノートなんだ」というのが著者の言いたいことです。本文中では、ライフログノートは【軸足】だと書いてありますが、汚くてもなんでもとりあえず何も考えずにこの箱(ノート)にいれておけばいいや、というのは何かわかる気がしました。
とはいえ読むまでは「僕は日記とか書くのが続かないしなぁ…」と思っていたのですが、著者がものすごいテンション(笑)でノートをつけることへの楽しさを語るので、面白そう!やってみたい!と思わせます。
同じ著者の前の本も読みましたが、内容は重なっている部分もあります。ただ内容は大幅に熟成されているので、決定版としてコレ1冊を買ってみるのもおすすめです。
カテゴリ的にはビジネス書なんですけど、女性の方なんていいんじゃないでしょうか。かわいいノートができそうですよ。