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人生は愉快だ (単行本)

池田 晶子 (著)
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商品の説明

内容紹介

死んでからでも本は出る!

著者最新刊は、死から始まる生の考察。
奔出する言葉が人生の味わいを語る。
温め続けた未発表原稿、ついに刊行。


内容(「BOOK」データベースより)

昨春、この世を去った著者の最新作は、死から始まる生の考察。釈迦、ヘーゲル、一休など、古今東西の思索者たちは死をいかに考え、どのような言葉で語ったか。著者ならではの、意表をつく「人生相談」も冴え渡る。生と死の両極に奔出する言葉が語る、人生の味わい。著者が温め続けた未発表原稿、ついに刊行。

登録情報

  • 単行本: 288ページ
  • 出版社: 毎日新聞社 (2008/11/8)
  • ISBN-10: 4620319155
  • ISBN-13: 978-4620319155
  • 発売日: 2008/11/8
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 死と生、そして人生, 2009/1/11
2007年に病死した池田晶子さんの文章を「死」と「生」という切り口からまとめた本。
第1章では30人の哲学者、宗教者の「死」に関する見解を紹介し、それに対する池田さんの考えを述べている。あくまで「死」という切り口なので、これら30人の偉人たちの思想すべてがわかるわけではないが、どういう思考様式をもった人たちだったのか、という池田さんなりの解釈がわかり、ときおり「そういうことだったのか」と新鮮な発見をするところもある。難解な哲学書などには歯が立たない私からすれば驚異の理解力の人である。あと、池田さんは、世間一般では誇大妄想と避けられがちなヘーゲルを(少なくともカントよりは)評価しているらしい、というのがちょっとした発見。
第2章は人生相談という形式になっており、個人的には少々退屈であった。なんというか、私とは笑いのセンスがちょっと違うのかもしれない。(というか、そもそも笑いが目的ではないのか?)
第3章はエッセイ。哲学を語ることについてのスランプ感であるとか、ガダマー氏との対談で(柄にも無く?)緊張した話など、池田さんの人間味のあるところが披露されていて親近感を感じさせるものとなっている。

そもそも、もはや語りえないことについてどう語るか、という状況において、
「1.語りえないことを考えることをやめて食っていくための生産活動に戻る」
「2.何かを信じないと落ち着かないので宗教に行ってしまう」
「3.そもそも哲学的なことは考えたことが無い」
「4.しつこく考え続ける」
の4パターンがさっと思いつくのだが、大半の人(科学者も含めて)は1を選んでいるのに対し、池田さんは最後の4を選んだ(選んでも生きていける)稀有な人なのだろうと思う。
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15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 考えるとは本質に対する洞察。, 2008/11/16
私の存在の意味は、生命が問いを私に投げかけてきたことにある。あるいは、逆に、私自身が世界に向かって投げつけられた問いそのものなのだ。

ユングのこの言葉を池田さんは引用するが、引用しつつ、自らの態度の表明でもある、と思われたのではないだろうか。科学、で把握される宇宙ではない、”弁証法として直感される心理学的宇宙”の存在を、”「個人」”で個人性を超えて、問い続けた姿勢。

第1回わたくし、つまりNobody賞の受賞スピーチで、川上未映子氏は、池田さんのことを評して、「考えることによって、考えずに与えられて鵜呑みにしてきた言葉とか、意味とか、価値観とかに、言葉によってちゃんと向き合えるかもしれない。池田さんは、それを言葉でずっと示してこられた方だと思うのです。」と語った。池田さんのぶれない姿を再確認できる1冊。

人生相談で炸裂する本音の池田節、”きっちり筋を通したあとは、実にすっきりしますね””ほとんど孤高の状態でしたよ”には、思わず泣き笑い。あるいは泣き苦笑。さまざまな池田さんが味わえる必読の1冊である。
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14 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 答は『詩』・・・イワン・カラマーゾフの悩み, 2008/11/29
By 至高の豚 (激怒と爆笑の間) - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
第1章 過去の宗教、哲学の批評
第2章 人生相談
第3章 哲学的エッセイ     
という構成なっていますが、私は第1章、特に各宗教の思想の批評に驚きました。
仏陀、老子、孔子、キリスト等が対象ですが、上から目線の批評のようにも感じます。
まさに『釈迦に説法』というスタンスのようです。(語義は違いますが)

私は読んでいるうちにドストエフスキーがイワン・カラマーゾフ(=大審問官)の口を借り
放った問いかけを思い出しました。

すなわち、「宗教から、奇蹟と、神秘と、権威を取り除き、残された論理は本当に絶対真理
といえるのか。」という問題です。

池田氏は、宗教について考察する際、慎重に、「奇蹟」「神秘」「権威」を取り除き、
論理だけで筆を進めています。今まで私が読んできた宗教の解説者は、全て下から目線
(=敬虔な信者としての立場)のものでしたので、非常に衝撃を受けました。

さて、宗教から「奇跡」「神秘」「権威」を取り除くと何が残るのでしょうか。
私にはあまりにも恐ろしい答なのでレビュー本文には書けませんでした。
池田氏の答を、今一度、本レビューの題名にてお確かめ下さい。
実はこの答は、イワン・カラマーゾフ自身が気づいていたものに他ならないのですが・・・・
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