結婚、家庭、恋、大人とは、人間のプロとは、などについて自在に綴ったエッセイ集。田辺さん流のアフォリズム、人生哲学がたっぷり詰まっています。親しい人たちとお酒をのみながらアフォリズム作りを楽しむ過程なども描かれていて、なんと豊かな大人の時間の過ごし方だろうとため息がでます。
田辺さんのアフォリズム(ことに、生き方指南方面)は実に、「読むは易し、行うは難し」・・・「読むは楽し」の方がふさわしいですね。読んでいるうちは、お仲間の一員に加えていただいたような気安さでうんうん頷きながらの一時を過ごすものの、ふと我に返ると・・・ たとえばタイトルの「人生は、だましだまし」、この境地に至るまでどれほどの距離があることかと呆然としてしまいます。
いい歳の重ね方をしたいものだなあと思います。