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表題作である「人生の短さについて」に関することを以下述べます。この作品は、より長い時間を生きるとしても必ずしも充実しているとは限らず、それはむしろ短い人生なのではないか、という問いを投げかけています。時間の長さよりも、人生の充実にこそ価値を求めているように思われます。例えば、嫌々仕事をする時は仕事が速く終ることばかりを願い、時間が過ぎ去ることをいたずらに望みます。他方、集中して仕事をする時は、あっという間に時間が過ぎ去っていたということは多々あります。この後者において、その仕事には何か満たされるものを感じるのではないでしょうか。セネカはその実感を求めるように促しているように、私には思われます。
なお、この時間と実感とについては、ミヒャエル・エンデの『モモ』においても本作と類似した問題が投げかけられているように思います。
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