『瞑想クイック・マニュアル』…衝撃的な題名である。「瞑想」というものが、そんなに手軽にできるのか? できるのである! マニュアル化できるものなのか? そう、できるものなのである!! 考えてみれば、原始仏典である『マッジマ・二カーヤ』(中部教典)の「サティ・パッターナ・スッタ」(念処経)も、ブッダによる瞑想のマニュアルであった…
地橋氏の前作『ブッダの瞑想法』は、論理面を重視してヴィパッサナー瞑想について本格的に解説したものであったが、本作『瞑想クイック・マニュアル』は、実生活の中で、いかにヴィパッサナー瞑想を活かしていくか、という点に重点が置かれていて、初心者でも親しみやすい。
また、日常生活の中で出会う出来事や疑問点に対して、どのようにアプローチすればよいのか、あくまで原始仏教を基に解説しているところが秀逸である。さらには、「慈悲の瞑想」や「あやまちを犯してしまったときの瞑想」など、普通の生活を送りながら瞑想に取り組む者にとって、心強いツールが紹介されている。
これから瞑想を始めてみようという人にも、また、日々、瞑想を習慣としている人にも、ともに役立つ一冊である。