右の太ももにバナナ、左肩にオバケのQ太郎の刺青をしているという常識皆無の婆さんの、
やたら読みづらい文体で綴られた内容皆無のエッセイ集です。
特に有名なのは居酒屋のエピソード。
「マクドナルドで持ち込みのペットボトルを空けて飲んだら店員に叱られたので逆ギレした」
そこらの常識も知らないDQNと同レベルの行為をした挙句、それを恥じるどころか
滑稽なまでの極端な自己正当化に走っている様は読んでいて笑いを誘います。
そこらの居酒屋に押しかけてきた一般客に過ぎない自分たちを「かなりの人脈」を持った特権階級のように、
かつ非常識な行為を注意した常識的な店長をさも低能でもあるかのように書き、
この行為によってこの店は私たちが連れてくる「かもしれなかった」大勢の客を全て失った、
そのせいで土曜日の夜中に客がゼロという深刻な事態になってしまうだろう、
と根拠皆無の執拗な脳内リベンジを行った挙句
「そして多分あの店はもうないだろうと思う。店長がすげかえられるか、別の居酒屋になっているだろう」
と飛躍しまくった歪んだ結論に至る様は、到底まともな脳の持ち主とは思えません。
しまいには店長の意見に同意した連れを「三十四歳の男の子」呼ばわりした挙句
「いい時の日本を知らないんだなぁ」と、さも昔の日本ではそれが常識でもあり、
今が悪弊の蔓延している時代でもあるかのごとき勘違い結論。
しかもそれを何の疑いもなく文章にして堂々と全国に発信。
さすがは日記で、職務に忠実な運送屋さんを「ロボットみたいな変な仕事を毎日汗水たらしてする人たち」
「狂ってるなと思う」「あほじゃないか?」「ほんと〜にばかみたい」と散々こき下ろし、
「ほんとにばかみたいな世の中になっちまった…」と結論づけるお方なだけあります。
読んで頭の痛くなるエッセイ集ですが、まず世間の一般常識ぐらいは身に着けてから
筆を執っていただきたいものです。