お茶の水大学理学部(数学)教授(現名誉教授)であり、ベストセラー「国家の品格」の著者である藤原正彦先生が、読売新聞の「人生案内」で読者からの相談事を通したやりとりをまとめたものです。
藤原先生の回答は、数学者らしく曖昧さが無いところが魅力。時には悩んでいる人にはキツイ言い方かも?と思うようなところもあります。例えば、子どもの事に関する親への回答の中に「それはあなたが甘やかしてきた結果であり、それは我慢しなければならない」とか若者が学校や会社を辞めたいというようなことには「あなたは、全くの優柔不断で・・・」等とバッサリ。
ただ、全ての回答がそうですが、それぞれの方々の将来に向かっての後押しとなる言葉で終わっていることと、自分の答えには責任をもっている感じがするのでいやな感じはしません。
最後の2章は奥様からの相談に答えることになっていますが、非常にユーモアある回答で、いいオマケがついていた気がしました。
皆さんからの悩み自体は決して軽くないものなので、気軽な気持で読めるかどうかはありますが、相談には自分に思い当たるものありますので、そんな時に藤原先生がどのように答えているのか?などと思いながら読むのも楽しいことだと思います。