異常なタイトルである。大学の書店で平積みされていたが、いったいどんな大学生がこれを買うんだろうと思った。間違いなくmixiとかやってるイケイケ風な奴は買わないだろうし、体育会系のスポーツマンもとらないし、バンド活動やってるような奴もとらないし、合コン目的にテニスサークルに入っているような奴も絶対とらないだろう。この本を手に取るのは、あんまり友達いなくて、読書が趣味で、童貞で、根暗で、なんか顔が幼くて、写真うつってんの全部無表情で、休憩時間は机に突っ伏してて、修学旅行のなかでバスの窓際が一番落ち着くわみたいな、まさに俺みたいなタイプである。いいか、こんな本読んだら就職失敗するぞ。だから読むなとは言ってない、だからこそ読んでくれ。もう就職なんか諦めろ。どうせ就職したって、しなくたって世の中はどうってことなく回っていくし、時間が経てば地球上のありとあらゆるものも全部なくなって、宇宙のチリとかすんだから。だから、もう何もかも無意味で、どうせ死んでしまうのだから、何をやっても虚しい、虚しい、虚しい・・・・・・・。
っていうことを260ページにわたって嘆いている本。著者は人類の根源的なテーマ「どうせ死んでしまうなら、なんの意味もないじゃん・・・」という悩みに対して、「そんなことは考えず、働いて、家族をもって、真っ当に生きろ」と言ってごまかす世の大多数の大人を、「反吐が出るほど軽蔑する輩」と罵りまくる。その罵り方は、恨み骨随で、幼少期から培われた「普通なことができない自分」に対する劣等感が爆発的なエネルギーとなって、もう歯止めが効かない。社会のルールに従って。仕事において評価され結婚して家庭を守ることが、そんなに大切なことか!? それよりもっと大切なことがあるだろう。それは何をしてもどうせ死んでしまうこと、死んでしまう限り人生は生きるに値しないこと、そこから目を離して生きることが、最も不幸であると断言し、ネガティブスカウターがあったら間違いなくフリーザ級の逸材である。常識なんぞ糞くらえ感がほとばしっていて清々しい。この本を読んでいるとネガティブなのに不思議と明るい気分になれる。学校推薦図書にしたら、いいと思う。