児童文学と書かれているので、最後には「人生は無意味ではありません。」という答えが用意されているはずと思って、この本を買った。
しかし、「人生は本当に無意味だ。」ということを突きつける内容だった。自分の大切にしているもの、サンダル、髪型、日記、そんな他愛のないものから始まり、死者への畏敬、宗教心、生命の尊厳まで持ち出しても「生きる意味」といえるものはないと言っているのだ。実際に我々が執着するものや、概念は生きることそのものとは別物だ。しかし、それを生きる意味だと自分達を誤魔化し続けて大人は残忍で醜悪なタワー(社会)を作っている。子供たちは大人になる前段階として、それをまねしたということだろう。
人生は無意味だ。それ自体は良いことでも悪いことでもなく、単なる事実でしかない。無意味なものに間違った意味や、価値をあたえてしまうことが問題だということが主題なんだろうか? 読んだ後でいろいろ考えることができるという意味でおもしろい本だ。