全日本女子バレー。2003年ワールドカップ、そして2004年アテネオリンピックと、その溌剌としたプレーですっかり日本国民を熱狂させてくれた。2003年の監督就任以来、このチームを指揮してきたのが著者である柳本晶一氏である。
氏がどんな思いでチームを編成し、如何にしてチーム力を向上させてきたのか。華やかな舞台の裏に隠された苦労や努力が、多くのエピソードを交えて語られているのがおもしろい。また、氏の幼少時代からの生い立ち、いくつかの挫折を乗り越えて培った教訓等、幅広い内容で大いに楽しむことが出来た。
非常に淡々としたタッチで語られているが、私の様なバレーボールファンとして興味深い内容であるだけでなく、指導者として如何にあるべきかという人生の指南書としても大変勉強になった。バレーボールファンのみならず、広く組織の指導者、管理者の方々にもお薦めの本である。「人生、負け勝ち」その言葉の深さが実感できると思う。