本書では、オノ・ヨーコ、北方謙三、国谷裕子、皇太子徳仁、内田樹、高樹のぶ子そして森毅の7氏が採り上げられる。直接のインタヴューによるものではないが、印象に残ったのは皇太子徳仁の一編。大学そして大学院で彼が何故「交通史」を考究したのか、その意味を知ったときには皇太子への親近感を覚えた。
「人はだれも、青春の季節を、多分にとんちんかんに彷徨しながらやがて自分自身に出会っていく。それから、仕事がはじまる」(57頁)。
「要するにふた時代前の常識しかいっていない」(201〜2頁、内田樹の言葉)。
「体験を生かすとは、それを忘れることではなく、体験を手放さずにいながら同時に、それから自由になることでもあろう」(227頁)。
「生きるうえで、人は理念を求め、理屈を語る。けれども、・・・ 人間は多分にもっと生理的存在である。それがもっとも露になるのが「ベッドの中」」(232頁)。
「君ら大学の数学ってよくわからんやろ。だけど、わからんことを抱えておくというのも、人間、オツなものやないか」(262頁、森毅の言葉)。
本集の3巻目も楽しみである。