「マイナスエネルギーを浄化する方法」に続く小栗先生の著作第二弾です。
患者の膝をタッピングして内在する別人格を呼び出し、統合していくという独特の治療法から得られた経験をもとに、精神病の原因の一端を解き明かしていきます。ひとりの人間にいくつかの人格が内在し、精神症状をひきおこす『内在性解離』の病態と治療法について詳しく書かれてありますが、多重人格や憑依への言及もあります。また、輪廻や人の生まれて来る理由などについても独自の見解が示されており、拒否反応を示す方もいらっしゃるでしょう。著者自身、最初は半信半疑だったというくらいですから。特に、後半の臨床症例と治療の過程は、唯物主義を絶対視する読者には受けいれられないかもしれません。
ですが、重要なのは『病気』に苦しんでおられる方を救うひとつの理論と方法が示されていることです。脳科学の隆盛による『魂』否定の風潮に逆行する主張かもしれませんが、実際の成果が得られている以上、無視すべきではないと思います。
この本には診断に使われている『内在性解離評価スケール』が掲載されており、試してみたところ、ワタシは36点で「解離の可能性が非常に高い」という結果でした。以前、著者に自分に内在性解離傾向のあることをお話したところ、「日常生活に支障をきたさず、かえって有効に働く場合には問題ありませんよ」というお答えをいただきました。なるほど、内在性解離があっても困っていなければ、精神科の扉は叩かないもんな〜と、ミョウに納得しました。