著者が確立した「人格統合」というセラピー手法の解説本で、VOL.1に続く本論部分です。
簡単に「人格統合」とは何かをまとめると、
人は心の中に複数の「分裂人格」を持っており、その分裂人格が引き起こす
不適切な思考・行動パターンにより、適切な思考・行動ができなくなる。
その「分裂人格」に気づき、対話し、導くことにより適切な思考・行動パターンを発揮できるようにする、
というのが「人格統合」であり、人間の成長・覚醒を促進するもの、ということです。
本の内容ですが、ざっくりと書くと、こんな感じです。
第1部「人格統合とは」
多重人格・分裂人格と、人格統合の意義を説明。
第2部「霊的探求者としての意識のあり方」
人格統合の背景となる考え方・思想・ポリシーや、心構え的な話。
第3部「人格統合の実践」
主人格の認識と分裂人格との対面方法、人格統合取り組み時の注意事項、
いろいろな人格のパターンとそのパターンごとの対応方法の解説。
本書のタイトルでもある「人格統合」の手法については、十分に書かれています。
出し惜しみ感はありません。
ただ、「記述された内容として十分か」という点と、「実際に出来るか」という話は別で、
実践にあたっては以下の点がハードルになるかと思われます。
・分裂人格との対面導入には誘導瞑想を使うとのことで、最初は手法になれた
セラピストのサポートが必要(初心者一人では困難)そうに見えました。
(ただ、そこを乗り越えれば、以降は一人で出来そう。)
・即効性のある方法ではありません。1年から数年間に渡って分裂人格との対話を
繰り返すため、根気が必要です。
難易度は高めでしょう。ただ人格統合が目指しているセラピーは単なる癒しではなく、
人間(魂)としての成熟度・完成度を高めることを目指していることを考えると、
レベルに見合った難易度であり、むしろ確実なアプローチなのかもしれません。
またこの本は、ただ人格統合の手法を解説するというスタンスの本ではありません。
前著「ネガティブを愛する生き方」、「人格統合 VOL.1」と同様に、
人間(魂)としての成長・覚醒を促す啓蒙的な意味合いも強く感じます。
筆者の説く人間(魂)の成長・成熟のイメージですが、
・誠実かつ謙虚
・自分という存在に責任を持つ
・人の持つ闇・ネガティブな部分も受け入れる懐の深さ、精神的な強さを持つ
といった感じで、そういう人たちが増えることで望ましい世界を作ることが
できるとしています。
この本は、万人向けの本ではなく、読み手をかなり選ぶ本です。
またこの手法により自己改革に取り組む人はさらに限られるように思いますが、
筆者の説く成熟した人が一人でも増えていくことは望ましいことだと思います。
最後に、エピローグの一部を抜粋記載いたします。
(このあたりが筆者の思いのコアな部分かと思います。)
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やるべき時に、やるべきことをやる。これを怠った結果、待ち受けているのが破綻である。
これは、アセンションに限ったことではない。国家や企業、家庭においても同じことだ。
本来なら多くの者を導くべきリーダーが、目の前の問題から目を逸らし、やるべきことを
先延ばしにし、綺麗事ばかり並べていたとしたら、その団体はどうなるだろう?
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あなたに出来る努力とは、目の前の問題に気づくことから始まる。そして、その問題を
直視し、皆で成長へと向かえるよう、未熟なりにも働きかけることだ。
:
あなたは、潜在的には知っている。今、何をどうすることが、あなたのスピリットの
望みであるかを、知っているはずだ。ただ、耳を済ませて、自分のハートの声を聞くだけでいい。
あなたのハートを信じてほしい。あなたのハートは、すべての答えを知っているのだ。
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