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人柱はミイラと出会う (新潮文庫)
 
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人柱はミイラと出会う (新潮文庫) [文庫]

石持 浅海
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

“人柱”城などの難工事の際、完成を祈願し、神への生贄として生きた人を地中や水底に埋めること―留学生のリリーは、工事現場からミイラが発見されるという、奇怪な殺人事件に遭遇する。その死体から浮かび上がる、この国の信じられない風習とは…人柱に黒衣に参勤交代。江戸の風俗がいまだ息づくパラレル・ワールドの日本を舞台に、石持流ロジックが冴え渡る傑作ミステリ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

石持 浅海
1966(昭和41)年愛媛県生れ。九州大学理学部卒業。’97(平成9)年『本格推理11』に、短篇「暗い箱の中で」が収録される。その後、数編の秀作短篇を発表し、2002年、光文社カップ・ノベルスの新人発掘企画「カッパ・ワン」で『アイルランドの薔薇』が選ばれ、長編デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 315ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/1/28)
  • ISBN-10: 4101312419
  • ISBN-13: 978-4101312415
  • 発売日: 2010/1/28
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 表題作『人柱はミイラと出会う』など、7編を収録する
連作ミステリ短編集。

 「人柱」「お歯黒」「参勤交代」などの江戸の風習が残る
パラレルワールドの日本を舞台に、それらの風習に絡んだ
事件が、アメリカからの留学生・リリーの周囲で発生する。
 ホームステイ先の娘・慶子に日本の風習を教わりながら、
慶子の従兄で「人柱」を職業にする直海と出会ったリリーは、
事件の謎を鮮やかに解いていく直海に心惹かれていく。

 主人公・リリーの視点で物語が展開していくので、
不思議な風習のあるパラレルワールドの日本に、違和感無く
入っていける点が、良く出来ている。
 また、起こる事件も、殺人事件や犯罪行為だけでなく、
ちょっとした不思議や謎などもあって、日本の風習の
設定と共に、なかなか面白い。

 が、難を言えば、その風習の設定を良く理解していないと、
事件の謎を解く鍵が見えてこない点があることである。
 例えば、「人柱」にしても、私たちが知っている江戸の
風習とは異なった現代的なシステムになっている点が、
判っていないと、真相を先に見抜くことは難しいかも・・・。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
アメリカからの留学生のリリー・メイスが、日本に来て初めて知る「人柱」という職業。
彼女がステイ先の一木慶子の従兄・東郷直海がその職についていることから、その日本の
風習を詳しく知ることになるというお話です。

その内容は、

 ・立派な職業人柱。その職場で殺人?「人柱はミイラと出会う」
 ・議会で陰謀「黒衣は議場から消える」
 ・ハデな生活には裏がある「お歯黒は独身に似合わない」
 ・常識を逆手にとって「厄年は怪我に注意」
 ・鷹も警察の一員「鷹は大空に舞う」
 ・ダンボール一杯に込めたメッセージ「ミョウガは心に効くクスリ」
 ・このお金は一体何?「参勤交代は知事の務め」
 
と、7つのお話からなるミステリィの連作短編集です。

人柱という古来の悪しき風習を、職業としてしまうそのアイデアが面白い。そのアレンジが
お見事です!
だからか、「人柱」が立派な職業のひとつなんて、ものすごーく変な世界ですが、違和感なく
読めてしまいました。
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ヒゲ
形式:単行本
 石持浅海は本格ミステリーの中でも、特にロジックに主を置いた作家だ。そしてそのロジックは特殊な状況下での自然な状況と言う、一見矛盾している場所を基点にしている。そういう意味で、「過去の日本の風習や風説」が現代まで真実として続いているという設定は、石持浅海の得意分野であり、その点に関しては上手く纏めていると思う。特に「既婚者以外はお歯黒をしない」と言う前提を基にした3作目は秀逸だと思う。だが。
 私にとって作者の一番嫌いな点は、「中途半端な善人さ」だ。ネタバレに近い為詳しくは言えないが、それが最も現れているのが鷹匠の話。何故こういう展開にしてしまうのだろうか。もちろんそういう点を支持する読者もいるだろうが…
 supernaturalな結末を迎える第一話を含め、石持浅海の(各人にとって異なるだろうが)良さ悪さを含めた連作短編集である。現時点での作者の入門書には最適かもしれない。そういう意味で☆三つ。
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