私は人材開発部門に所属していますが、社員に対する会社の成長期待が制度として整理されておらず、きちんと社員に伝わっていないように感じていました。
育成の仕組みを改めて体系化して社員にきちんと示す方法について参考になる本を探していたところ、この本に出会いました。
人材育成に関しては「うちの会社ではこうしてうまくいった。」というような個別のケースの紹介になりがちな書籍や記事が多い中で、この本は多くの人材育成の場で活用できそうな育成の仕組みについての本質的な解析と、実用に向けた方法が図表などを交えて丁寧に説明されており、大変理解しやすく勉強になりました。
また、社員に対して、会社としての人材育成の目的・考え方、期待などをどのように示していけばよいかが理解でき、自社の教育制度の見直しに役立ちそうです。
中でも、「人格教育の必要性」というテーマは「はっ」とした印象の残るものでした。
厳しい経済状況の中であまり声高には取り上げられにくい人格に対する教育は、確かに重要と感じながらも、具体的な方法をイメージしにくいものでしたが、解決へのヒントを頂けたような気がします。
人材育成に関する指導を行う立場、指導を受ける立場のどちらの方々にも読んで頂きたい実務書の1冊としてお勧めします。