著者からのコメント
大学生の就業やキャリア形成に関する意識啓発が社会的な課題と
なり、そのひとつの方法としてインターンシップに期待が集まっている。しか
し、送り出し側の大学も受け入れ側の企業も、就業意識の啓発に効果的なイン
ターンシップのあり方を提案できる状況にはない。それぞれが手探りの状態でイ
ンターンシップを運営していると言える。とりわけ受け入れ側の企業は職場の指
導担当者の確保に苦労しており、そのことがインターンシップの受け入れ枠拡大
のネックとなっている。こうした状況を踏まえ、本書は送り出し側の大学、イン
ターンシップに参加した学生、受け入れ側の企業、さらに職場の指導担当者の
4者に対するアンケート調査を詳細に分析することで、学生の就業意識啓発に
有効なインターンシップのあり方を提案するものである。総論では、第ぢ部と第部の分析を踏まえ、インターンシップの円滑な運営のために求められる課題を
取りまとめている。第ぢ部では大学調査と学生調査を、第ぢ部では企業調査と指
導担当者調査の両者を分析し、それぞれの課題を明らかにしている。各章の最後
には各章で明らかにされた事項がまとめられている。本書の分析が、キャリア
教育として有益であるだけでなく、受け入れ企業の社員教育にも活用できるイン
ターンシップの開発に少しでも貢献できることを期待している。