「騙されるな!」という書名だが、業界暴露本ではなく、極めてオーソドックスに人材紹介業界について書いた本。著者は元官僚というユニークな経歴を持つ人材コンサルタント。転職希望者から手数料を取らないでどうやって利益を上げるのかとか、業者を通した転職の流れはどうなっているのかといった疑問のほか、業界勢力図、今後の展望など人材紹介業界の俯瞰図をわかりやすく書いている。
転職希望者も急増している昨今、紹介業はうはうはじゃないかと思っていたが、実際に接触があったうち、見事転職が成立するのは1割ほどだという。実際には同業他社との競争や転職者の心の葛藤があったりして、そうはうまくはいかないのだとか。また、転職が成立した後も、転職者が半年以内にやめてしまった場合は企業からのフィーの一部を返さなくてはいけないのだという。ほかにも、裏事情というか、人材コンサルタントの苦労がいろいろと書いてあり、仕事と人生にかかわる人材コンサルタントの苦労を知ることができた。
悪くない本だけに、やっぱりタイトルであおってる感は気になる。ちなみに本の帯に写った著者は結構なイケメン。顔でも売ろうというのか…。