組織と従業員の関係にかかわる日米の実証的研究をかいつまんで紹介しつつ、あるべき人事制度を考えるためのヒントを与えてくれる。
その意味では「答え」を直截に提示する本ではないが、有用な知見が満載である。
本書を読んで得られた知見を列挙すれば、数限りない。
・コンプライアンス重視体制が組織に与える影響
・リーダーシップの陰に「フォロワーシップ」の重要性
・キャリア形成の主役は、組織か、従業員か?
・成果主義が失敗したのは、前工程としての必要な改革を行わなかったから
・ワークライフバランスは、動機付け要因というより、衛生要因ではないのか
・正社員の働き方の多様化が進む一方で、労働時間の柔軟化は進んでいない
・「働きやすさ」(いわば衛生要因)と「働きがい」(動機付け要因)は異なる軸であり、双方を提供することが優秀な人材の獲得には必要
など。