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人斬り以蔵 (新潮文庫)
 
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人斬り以蔵 (新潮文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 487ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1969/12)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101152039
  • ISBN-13: 978-4101152035
  • 発売日: 1969/12
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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32 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 内田裕介 トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
昭和36年から41年(司馬37歳〜43歳当時)にかけて小説誌に発表された8編を収録した短編集である。

時代背景は大坂の役が3点、幕末が5点。いずれも歴史上は脇役といってよい男たちの生き様を史伝風につづっている。作家として独立して間もないころの作品が多く、後に司馬の代表作となる長編のモチーフがそこここに見られて興味深い。

中でも大村益次郎を扱った「鬼謀の人」は、後の長編「花神」に結実した。「花神」ではシーボルト・イネとのロマンスも交えて小説として豊かな装飾が施されたが、本書「鬼謀の人」ではそうした装飾がほとんどなく、天才的軍略家であった大村益次郎の奇人・変人ぶりがより鮮烈に描かれている。

表題作「人斬り以蔵」の岡田以蔵は「竜馬がゆく」の文庫版第4巻にも登場する。岡田以蔵の自白のために、竜馬の親友で土佐勤皇党の領袖、武市半平太は切腹して果てる。「竜馬がゆく」では以蔵が武市を裏切った理由には触れなかったが、本作では以蔵と武市の複雑な愛憎感情を描写していて見事である。

以下に参考までに収録作品の発表年と主人公を記す。

・おお、大砲(1961.4)

〜幕末、家康以来の古式大砲を操って天誅組を撃退した中書新次郎。

・売ろう物語(1961.7)

〜大坂の役で豊臣方について真田幸村とともに戦った後藤又兵衛の「男」の売り方

・言い触らし団右衛門(1961.7)

 〜大阪の役で豊臣方について壮烈な戦死を飾った塙団右衛門の「男」の売り方。

・太夫殿坂(1962.4)

 〜幕末、新撰組に兄を暗殺された津山藩井沢斧八郎の仇討ち。淫靡な大坂の風俗。

・割って、城を(1963)

 〜大阪の役の頃、茶器の目利きであった古田織部正。

・鬼謀の人(1964.2)

 〜幕末、大村益次郎。

・人斬り以蔵(1964.4)

 〜幕末、岡田以蔵。

・美濃浪人(1966.10)

 〜幕末、井上馨の命を二度も救った適塾出身の所郁太郎の生涯。
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20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
私が中学生だった頃、
「いい加減、漫画ばっかり読んでる訳にはいかんだろう。」
と、初めて小説の文庫を買ったのがコレ。

歴史には凄く興味を持っていたし、
当時、『るろうに剣心』という漫画が流行っていたので、
とりあえず短編で読みやすそうなものを、と手にとってみたのですが、
面白いの何のって、買ってすぐに一冊読みきってしまいました。

以来私は色々な歴史小説を読むようになったのですが、
今思えば、最初がこの本で良かったですね。
『竜馬がゆく』は、面白いけど結構長いので、
私の様な文学少年もどきには向いてなかったろうし、
まして、『翔ぶが如く』等みたく堅苦しくない。
そこが、歴史小説ファンには物足りないのかもしれませんが、
あえて☆5個。
歴史小説だからって、敷居が高い必要はないですよね!

このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 麒麟児 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
本年度の大河ドラマ『龍馬伝』をこれまで観てきて、土佐勤王党における両者の関係とそれぞれの運命が気になったので一読。ネタバレになるので詳述はしないが、「人斬り以蔵」も含め全編正に巻を措く能わざる面白さであった。

「緒方塾でまなんだ蘭学はそうではなかった。どんな凡庸なものでも、基礎さえできれば、あとは独習でも学べる「方法」が明示されている学問だった。」
「ただ保存するだけで、六軒の大砲方の家が、家禄を食って子孫をふやしてきたのである。」
「大将の器量とは一座の者の心を読んで、そのふんい気の中で中心になれる器をいう。」
「さむらいとは、自分の命をモトデに名を売る稼業じゃ。名さえ売れれば、命のモトデがたとえ無うなっても、存分にそろばんが合う。」

村田蔵六(大村益次郎)や古田織部正、塙団右衛門直之、後藤又兵衛基次など、歴史に残る人物を描いた諸編も素晴らしいが、個人的には、無名だが数奇な巡り合わせに満ちた人物(所郁太郎)を描いた「美濃浪人」と封建制を笑い飛ばすかのような「おお、大砲」がオキニ。さすが司馬遼。
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最近のカスタマーレビュー
他人のフリ見て、わがフリを考える。。。
久しぶりに司馬遼太郎の歴史小説を読みました。

登場人物が生き生きと描かれていてとても面白い。... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: tamadam
お奨め度は微妙です
芝遼太郎の初期の作品のせいか、他の長編に比べ手抜き感を感じました。
投稿日: 19か月前 投稿者: はんぞう
「おお、大砲」
表題作「人斬り以蔵」の暗い情熱も不気味でいいですが、大阪夏の陣以来伝承された大砲を使うという、ほとんどコメディのような、それでいて真剣な「おお、大砲」を最も楽しん... 続きを読む
投稿日: 2007/6/21 投稿者: 鈴木純一
「おお、大砲」
表題作「人斬り以蔵」の暗い情熱も不気味でいいですが、大阪夏の陣以来伝承された大砲を使うという、ほとんどコメディのような、それでいて真剣な「おお、大砲」を最も楽しん... 続きを読む
投稿日: 2007/6/19 投稿者: 鈴木純一
司馬遼太郎的短編の入門編
「司馬遼太郎」というと、馴染みのない人なら(馴染みのない人でも、か)「大河小説」とすぐ思い浮ぶはず、と私などは推量するわけですが、私のようにメチャクチャ馴染んでし... 続きを読む
投稿日: 2006/10/16 投稿者: 常盤鐘鳴
全ての「ひと」が歴史を作っていく
人を突き動かし、歴史を作り上げるのは、感情である。... 続きを読む
投稿日: 2006/8/14 投稿者: パタ
畳針で傷口を縫合し生命を助けた、美濃浪人の蘭方医
幕末、安土桃山などの時代を描いた短編集です。

とくに大村益次郎のことを書いた「鬼謀の人」を面白く読みました。... 続きを読む
投稿日: 2005/5/6 投稿者: 佐藤さえ
封建主義の滑稽さと恐ろしさ
司馬遼太郎らしい歴史の脇役たちの活躍を集めた名短編集で、どれも読み応えのある作品揃いです。中でも特に印象に残ったのが大坂ノ陣から幕末まで伝え続いたブリキトース砲に... 続きを読む
投稿日: 2005/4/18 投稿者: 勝昭&秀平
歴史を支えた英雄達の話
 歴史の中で大きな働きをしながら、脚光を浴びなかった
 人たちがいる。

 岡田以蔵や後藤又兵衛をはじめとしたこの小説の人物達... 続きを読む

投稿日: 2004/7/30 投稿者: 日本一小さい歴史書店
過去と「ふれあえる」一冊
戦国期もの3作、幕末もの5作、計7作の短編集。
司馬先生の凄さは、幕末という時代をあらゆる視点から... 続きを読む
投稿日: 2004/1/24 投稿者: "ビアンコネロ"
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