約9年ぶりの新刊。
ず〜っと待っていました。
未だ文庫化もされないので、これはまだ終わってない!と思い続けて、ようやく……ありがとう高尾先生&白泉社(笑)!
これまでの「家族」に重点を置き描いたものとは違い、この巻に収録された3編は「恋愛」で統一されています。
たった一度の思い出だけを抱き続けたマリアの、「初恋」を描いた第9話。
さらに踏み込み、アンドロイドと人間という相手ありきの「恋愛」を描いた、史と桃香の第10話。
それをさらに「愛」へと昇華させたパースレインと、学んでいく過程のハーツィーズを描いた第11話。
第10話のラストの詩で号泣でした。
そこから続いて第11話を読むと、もう最後は悲しいとか切ないとか通り越して、意味も分からず滂沱の涙です。
「誰かを思う無私の愛」というものが、心を打ちます。
1、2巻を通じてのアンドロイドの存在意義みたいなものが、その表現がここに極まれりという感じでした。
たった一人の人(高尾先生)が描いたのに、登場人物に誰一人として同じ人がいない(ややこしい言い方ですが)。
これまでの作品すべてに言えることですが、その表現力の素晴らしさに脱帽です。
アンドロイドに心は生まれ得るか、という命題が気になる人には、是非ともオススメです!
人間とアンドロイドの違い、が切なく描かれています。
ミーハー的には、静の出番が少なくて寂しい限りですね(笑)。