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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
結局、何を見せたかったのか。,
By yamamusi "やまむし" (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 人形式モナリザ (講談社ノベルス) (新書)
乙女文楽は人形を見せる、いや人を見せているんだ、というところは面白い。犯行に使われているトリック自体はそう難しいものではないけれど、作品中にそのトリックを取り入れる意味は深い。しかし、最後の一行は、個人的には蛇足だと思っている。たしかにあれは「?」を誘う。けれど「!」とならない。なぜなら、その結末を予感させるものが文中にないからである。 そもそも、この話の中で悪魔や神はテーマとして浮いている感がある。人形使いの家に齎された狂気というものを悪魔や神を持ち出して形容しているようだが、それではヒトガタとしての人形の神秘性と合致しないような気がする。しかも、その真相自体もありきたりで弱いと思う。 モナリザの真相こそ森氏らしいが、殺人事件の真相との接点らしい接点がなく(というか基本は別件)、釈然とせずに終わる。一挙に押し寄せるカタルシスというものはなく、一つ一つがそれなりに終わる印象を、どうしても受けてしまう。残念である。
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ラストの一行,
By
レビュー対象商品: 人形式モナリザ (講談社ノベルス) (新書)
森作品の中で、最も過小評価されている作品だと思う。冒頭と章題で引用されているエルンスト「百頭女」の切れ味と言い、全体の文学的雰囲気と言い、最高なのに。殊に最後の一行、ここで読者は体が震えるほどの衝撃に襲われる。だが、これが分からない人が多いらしい。何故だろうか?森氏の思考に沿って感覚的な読み方をすれば、絶対に分かるはずである。是非読んでみてほしい。最高だから。
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
魅力が薄い彼等,
By
レビュー対象商品: 人形式モナリザ (講談社ノベルス) (新書)
森博嗣の小説の魅力は、独特のポリシーを持った登場人物たちが、同じ事件に対して違った反応を見せて、それをすり合わせようとする ディスカッションにあると考える。 こう気づいたのは、この事件を読んで、議論が面白くなかったためだ。 語り合う人々に、好意がもてないのである。 興味のわかない人物の会話ほど、聞く気になれないものはない。 でも読んでいるのは惰性なのかな?
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