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人形の家(新潮文庫)
 
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人形の家(新潮文庫) [文庫]

イプセン , 矢崎 源九郎
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 148ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1989/08)
  • ISBN-10: 4102096019
  • ISBN-13: 978-4102096017
  • 発売日: 1989/08
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ノルウェーの劇作家イプセンの代表作。

銀行家の妻ノラは、クリスマスの準備で大忙し。病気だった夫が、イタリアで保養してすっかり元気になり、そのおかげで銀行の頭取の仕事を得ることができたので、来年からは生活の心配がないのです。しかし、夫がイタリアで保養できたのは、実はノラの献身的な金策によるもので、その裏には…。

女性解放の視点から語られることの多いこの作品ですが、わたしは、女性に限らず近代的な人間開放のメッセージを読み取りました。共同体的束縛から自由になっていくノラやその友達の女性の姿が誇らしく描かれています。しかし、自由と孤独は同じコインの両面であり、自由になった現代人が生きる軸を見失っている現在においては、イプセンの視点はナイーブとも言えます。<!P>!歴史的な背景を考えつつ読むことによって、今の我々の社会が抱える問題点を明らかにしてくれる、そういう意味では必読の書でしょう。徐々に進んでいく謎解きだけでも単純に面白いですし、訳も平易で読みやすいです。

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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
弁護士の夫ヘルメルの病気ために、父の署名を偽造し、借金をしたノラ。それを、銀行家クログスタットによって暴かれ、法律の名の下に揺すられる……。

この戯曲では、法律や世間体といったものに捉われた「人形としての生き方」などではなく、個々人のその自由意志における「人間としての生き方」というものをこそ、我々は尊重していくべきであるということを、訴えかけられました。ヘルメルのような、所詮は愛情もどきに過ぎない道化た生き方よりも、最後に真面目に悟ったノラが決断したような生き方や、あるいは友人のノラを救うために己を賭したリンネ夫人のような生き方こそが、本当の意味での、人間としての在るべき生き方といえるということは、間違いありません。読んでいてあっけらかんとして楽しかった、最後の場面に到るまでの、おどけてユーモアに富んだヘルメルとノラとのやりとりが、最後の場面において、“素”の状態になったノラが、哲学的でシリアスな独白をすることによって、総て虚偽であったということに読者はようやく気付くのですが、この心理的ギャップの創出こそが、イプセンの手腕であるのであろうと思います。

人間として正しく善く生きるとはどういうことか。そして家庭とは何か……。短い中に、考えさせられる一冊です。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
近代劇の祖 2004/4/6
By カスタマー
近代劇の祖と言われている傑作。
読んでみて、なるほど、社会劇の傑作と言われているだけあるな、と思った。
借金をしたのが原因で夫と口論になるシーンは、リアル過ぎてちょっと怖い。
そして、事件が解決したあと、妻が夫を子供を捨て、
家を出るシーンは見事としか言いようがない。
(ちょっと夫が、かわいそうな気もするが…)
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