本書の原題は、第二版以降で以下のようになる。
『An Essay on the Principle of Population, or, a View of its past and present effects on human happiness : with an inquiry into our prospects respecting the future removal or mitigation of the evils which it occasions.』
拙訳すれば
「人口の原理に関する小論、または人類の幸福に対する過去および現在の影響についての見解:
人類の幸福に対する影響を引き起こす悪徳の将来の除去や緩和についての見通しの研究による」
人口の原理について
マルサスは基本的な二つの自明である前提を置く。
・第一に食糧(生活資源)が人類の生存に必要である。
・第二に異性間の情欲は必ず存在する。
この二つの前提から導き出されるのは、次のような考察である。
人口は制限されなければ幾何級数的に増加するが生活資源は算術級数的にしか増加しない。
人口の増加が生活資源を生産する土地の能力よりも不等に大きいため、
するとそこには必然的に貧困が出現する。
人口増の継続は、生活資源の継続的な不足をもたらし、重大な貧困問題に直面する。
人口が多いために労働者は過剰供給となり、また生活資源は過少供給となるからである。
このような状況で結婚することや、家族を養うことは困難であるために人口増はここで停滞することになる。
安い労働力で新たな事業などが進められることで、初めて生活資源の供給量が徐々に増加することが可能となり、
最初の人口と生活資源の均衡が回復されていく。
社会ではこのような人口の原理に従った歴史が反覆されているのである。
しかし、この繰り返しはいつか行き詰まるのではないか。
地球は有限だからである。
貧乏人が貧乏なのは貧乏人のせいである。ということになりはしないか。
誰か教えてください。