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人口論 (光文社古典新訳文庫)
 
 

人口論 (光文社古典新訳文庫) [文庫]

マルサス , Thomas Robert Malthus , 斉藤 悦則
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「人口は等比級数的に増加するが、食糧は等差級数的にしか増えない。そして、人の性欲はなくならない。」シンプルな命題を提起し、人口と食糧のアンバランスが生む問題に切り込んで、19世紀の進歩思想に大きな影響を与えた本書は、現在の世界においてもますます輝きを増している。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

マルサス
1766‐1834。古典派経済学を代表するイギリスの経済学者。父は、ルソー、ヒュームと親交があり、その影響を受けて育つ。ケンブリッジ大学を卒業後研究員になり、のち牧師となる。32歳の時に匿名で出した『人口論』(初版)は当時のイギリス社会に大きな衝撃を与えた。その後名前を明かしたうえで第2版を出し、約30年をかけて第6版までを刊行した。39歳で新設の東インド会社付属学院の教授に就任し、歴史、経済を教える。穀物の輸入自由化をめぐるリカードウとの論争が有名である

斉藤 悦則
1947年生まれ。鹿児島県立短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 307ページ
  • 出版社: 光文社 (2011/7/12)
  • ISBN-10: 4334752314
  • ISBN-13: 978-4334752316
  • 発売日: 2011/7/12
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 大絶画 トップ500レビュアー
 私はいぜん『人口論 (中公文庫)』を愛読していましたが、字が小さく訳文も冗長なところがありあまり頭に入りませんでした。
 この度古典新訳文庫に『人口論』が加わり読み直しました。マルサスの心地よい筋運びが堪能できる訳文でマルサスの思想や経済学を学びたいという方に相応しい作品だと思います。
 もちろんこんにちの視点から見ればマルサスの主張は「キワモノ」でしかないかもしれません。ただ彼が投げかけた「限りある地球資源の中でいかに人類が生き残っていくべきか」という問題は再考されるべきだと思います。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
本書の原題は、第二版以降で以下のようになる。
『An Essay on the Principle of Population, or, a View of its past and present effects on human happiness : with an inquiry into our prospects respecting the future removal or mitigation of the evils which it occasions.』
拙訳すれば
「人口の原理に関する小論、または人類の幸福に対する過去および現在の影響についての見解:
人類の幸福に対する影響を引き起こす悪徳の将来の除去や緩和についての見通しの研究による」

人口の原理について
マルサスは基本的な二つの自明である前提を置く。
・第一に食糧(生活資源)が人類の生存に必要である。
・第二に異性間の情欲は必ず存在する。

この二つの前提から導き出されるのは、次のような考察である。
人口は制限されなければ幾何級数的に増加するが生活資源は算術級数的にしか増加しない。
人口の増加が生活資源を生産する土地の能力よりも不等に大きいため、
するとそこには必然的に貧困が出現する。
人口増の継続は、生活資源の継続的な不足をもたらし、重大な貧困問題に直面する。
人口が多いために労働者は過剰供給となり、また生活資源は過少供給となるからである。
このような状況で結婚することや、家族を養うことは困難であるために人口増はここで停滞することになる。
安い労働力で新たな事業などが進められることで、初めて生活資源の供給量が徐々に増加することが可能となり、
最初の人口と生活資源の均衡が回復されていく。
社会ではこのような人口の原理に従った歴史が反覆されているのである。

しかし、この繰り返しはいつか行き詰まるのではないか。
地球は有限だからである。
貧乏人が貧乏なのは貧乏人のせいである。ということになりはしないか。
誰か教えてください。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By VINE™ メンバー
マルサスの「人口論」と聞いて、学者の名前はうろ覚えでも、「人口論」って聞いたことある、という方は多いのではないでしょうか。
私もその一人で、「新訳」での出版ということから、手に取ってみた次第。

「新訳」のせいもあるのでしょうが、かなり読みやすい一冊です。
それは、テーマが「人口」ということで、誰でもその統計の一構成要素なわけで、自分の問題として捉えられることも関連しているのかも。
また、大学レベルの知識は必要ないように思われ、これなら「社会科学」に興味のある高校生なら、十分に読みこなせるかな、という印象を持ちました。

全体として、本書は「社会科学」的なアプローチや考え方の基本が詰め込まれているように感じられます。
そもそも、当時売れていた思想書への「批判」を出発点として書かれているのですが、「批判的な眼を持って」論文に当たるというのは、社会科学では特に重要視されていると思います。

そして、本書に対しても、そのような批判的な眼で読んでいくと、「予測が当たってないぞ」という点が多々出てきます。
例えば、「食糧があれば人口はひたすら増加する」と言い切っていますが、これは、人口減少に転じた、現代の日本には全然当て嵌まってない…。

私が本書を楽しめたのはここからで、「なぜマルサスは、予測できなかったのか?」という疑問を念頭に置きながら読んでいったのですが、このように読んでいくと、本書が、自分なりの「現代社会への一考察」を試みるのに、最適な書物であることに気づかされます。

特に、私が着目したのは、「フランス革命」。
本書の出版は、この革命から10年位しか経っていません。
とすると、この市民革命の歴史的意義はまだ定まっていなかったはずですし、どうもマルサスはこの革命を否定的に受け取っていたようだ。
だとすると−−(と、考えを巡らせて、楽しみながら読ませていただきました。)
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