本書は、ダイバーシティ、女性活躍推進に取り組むうえでの基本的な考え方がコンパクトにまとめてあり、そして多くの生きたヒントがちりばめられています。
まず、何よりも読みやすく、おもしろい!データや理論を組み合わせて書かれた、ガチガチの解説書とは質を異にする一冊です。それは、キャリアコンサルタントである著者が企業研修やキャリアカウンセリングを通して実際に目にしてきた、企業の現状、働く女性たちの姿がありのままに描かれてているからかもしれません。本書を開くと、そこはまさにセミナールームです。今まさに、植田さんの講演を聴いているように、あの語り口にグングンと引き込まれていきます。(植田さんの講演、セミナーをお聴きになったことがない方、ごめんなさい。)
そして、本書のもう一つの魅力は、実際に企業内で女性活躍推進に取り組まれている担当者様のコラムです。成功談だけではなく、担当に選ばれたときの戸惑い、「なぜ女性活躍推進なのか?」を自身に問い直す姿、失敗談や工夫した点など、女性活躍推進奮闘記ともいうべき素晴らしい内容になっています。「なんでわざわざ女性を・・・」とまだ思っていらっしゃる男性管理職の方には、是非このコラムを読んでいただき、女性の意識の高さ、柔軟性、細やかさ、優秀さを再認識して頂きたいですね。
本書を読み終えたあと、女性が活き活きする組織づくりは、女性だけでなく男性、若手、シニア、外国人・・・そこで働くすべての人の活き活き!につながる組織づくりなのだ、と女性活躍推進の意義を再確認できました。そして、「私にできることから頑張ろう!」と自身のモチベーションがグーンと上がりました。本書を通して、「現状から目をそらさずに、今出来ることから、取り組みを始めよう!」そんな気持ちになる人が増え、各企業にとどまらず、社会全体として議論がすすみ、取り組みの輪が拡がっていくことを期待しています。