著者は動物行動学の世界的な権威でノーベル賞を受賞しているとのことであり、タイトルから考えても、犬がどのように人間に飼われる至ったかに関わる学術的な書物と思って手に取ったところ、犬や猫に関するエッセーに近い非常に読みやすい内容であった。
但し通常のエッセーと異なり、著者の動物に対する学識や鋭い観察眼が至るところに表れており、普段何気なく見過ごしている犬や猫の動作の意味や、彼らの人や他の動物に対する接し方や反応が詳しく描かれていて興味深いし、ペットを飼っている人やこれから飼おうとする人には参考になると思われる内容が多い。
自分は生まれてからペットを飼ったことがないが、犬の主人に対する献身ぶりは涙ぐましいほどのものであり、また著者の犬や猫(著者は両方のよいところを同等に評価している)に対する愛情も伝わってきて、自分もいつかはペットを飼える環境に引っ越して、犬や猫を飼いたいと強く思った。