![]() | 会員なら、この商品は10%Amazonポイント還元 (ポイントが表示されている場合は、表示ポイント+10%還元)。 |
本書の章の表題や小見出しだけを見ても、いくつも示唆に富んだものがみつかる。たとえば、「人間中心のテクノロジー」、「ものには、それが収まるべき場所がある」などの章がある。また、「テクノロジーにはアフォーダンスがある」、「正確さが重要だと限らないのはなぜか」、「新しいテクノロジーは、それを使うよりもそれについて読むほうが楽しいのはなぜ?」などのわくわくするような小見出しが並ぶ。
さらに、本文中には「仕事をする人と利益を得る人が違う場合には、そのテクノロジーは最初からうまくいかない」、「大きな変化というものには、それを支える社会的基盤の大きな改変がともなわなければならない」、「メディアがメッセージの解釈の仕方を変える」など、考えさせられる指摘がつぎつぎに出てくる。原子力が安全でない理由は、原子力だからではなく、プラントが大きすぎ、扱いにくいから危険なのだ、という指摘や、航空機のコックピットの機器が大きく重たいことが、機長と副操縦士のコミュニケーションに寄与しているという説明には説得力がある。もっともっと具体例を引用したくなるほど、読みごたえがある。
原書執筆が1993年と、インターネットが現在ほど普及する前であったため、先端ネットワーク技術の例は少ない。しかしノーマン流の発想をインターネットにも適用してみると興味深い。この訳書の大きな欠点は、~なのである、~なのである、とたたみかける文体が息苦しく、読みにくいことである。もっとすっきりした訳文にしてほしかった。名著には名訳を期待してもばちは当たらないと思うのだが。(有澤 誠)
登録情報
|
”モノ””サービス”etc.幅広い対象に応用可能な内容である。
----
進むべき先を見つけにくい/見失いやすい 現代社会において、
人生という「一刹那」を満足させるための「快楽」にむけての"道具””モノ””サービス”という見方を私たちは安直にしてしまいがちだが、
(またそういう見方を考えるほうが、非常にラクなのだが)
この本は、
真に人類が進歩するに必要な(=後世に継承していくべき)"道具””モノ””サービス”とは何か、という視点に関する、
大いなるヒントが得られるであろう一冊と感じた。
普段、世の中に折々に感じられる"閉塞感”が、
実は「人間とテクノロジーのあり方」(特にテクノロジーに対する人間の見方)
に起因する部分少なくないことにも、はっと気付かされる一冊。
特に、人の認知活動に焦点を当てて、その認知活動から人の活動をうまくサポートできる道具とは、どのような特徴を持っているのか、様々な具体例を提示しながら説明しているところがおもしろい。また、人の認知活動を中心にしてよりその活動を支援するための道具を考えるときのヒントにもなると思う。道具のデザインをしているデザイナー、設計者から、人の認知活動を研究しているような認知科学者、教育実践者まで幅広い人におすすめします。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|