処女作「きちんと生きてる人がやっぱり強い」、前作「温かい心で生きてる人はやっぱり強い」に続く第3弾。
前2作も良かったが、今回も期待を裏切らなかった。
人に厳しい視線を向けるより
温かい目で見たほうが、毎日が明るくなる!
――とある。しかしこれが、わかっていてもできない。
ジコチューと言われようが、回りからつらく当たられると、
どうしてもこちらも剣を振りかざしてしまうものだ。
けれど、いちいち「こいつめ!」と反発していれば人とは付き合えない。
かといって「あなたの言うとおり。私が悪い」と自分を責めていると心が疲れる。
この本でいちばん強調していることは、「人間関係は持ちつ持たれつなんだよ」
ということである。そしてタイトルどおり、「人を責めるな」ということだ。
場合によっては人を叱ってもいい。命令してもかまわない。だが怒ってはいけない。
冷静さを失うから。もっとよくないのは人を責め立てることだ。(まえがき)
責められると、人は逃げ場を失い反発する。叱る場合でも「逃げ道」をつくってあげないと
逆に攻撃されるだろう。
人をどこまで許し、認められるか――いわば「人間力」のようなものだが、
一歩間違うとお説教がましく、小言っぽくなってしまうことが、
この著者の文章だと、すーーっと心に入ってくる。
著者自身、私も失敗ばかりだった……といった謙虚さを持った上で書いているから、
文章も優しいのだ。視線もあたたかいのだ。
イライラしている人、どうせ自分はと思っている人、どうしても許せない人がいる……
そんな人の処方箋になるかもしれない本である。