著者を初めて知った時は、まるで劇画の中から登場してきた人のように思えました。その著者が、これまでのとてつもない経験を通して得た人間観察の技法を披露してくれた本だと思い読み進んだのですが、この点についてはちょっと此方の思いとは、ずれがありました。最近の社会問題などに対する著者のお考えが述べられている点が主な内容です。結果至上主義の蔓延によって、誰もが失敗を恐れるあまり鬱になってしまうのではないかというご指摘など、随所に、雀鬼と呼ばれる方ならではの、はっとするような視点は感じられたのですが、全体的には散漫な印象を受けました。