LB級刑務所──そこは、受刑者の半数が殺人犯であり、刑期8年以上の犯罪傾向が進んだ者のみが収容されるこの世の極北である。自らに絶対的確信を抱いて冷徹に二人の人間を殺した男は、全く反省しない同囚たちの中で、自分の罪とどう向き合ったのか? これまで触れられることの無かった「極悪人収容刑務所」の内側を描いて矯正の実態をあぶり出すと共に、「罪と罰」の意味を根源から問い、読む者の魂を揺さぶる問題作。
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15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
著者に対する評価で面白く読めるかどうかが分かれてしまう一冊,
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レビュー対象商品: 人を殺すとはどういうことか―長期LB級刑務所・殺人犯の告白 (単行本)
著者は実際に二人を殺し、現在も刑務所に服役中。刑務所は比較的罪の軽い犯罪者が収容される「A級」と、逆に重い罪の者が収容される「B級」があり、さらに懲役期間が長いと「L級」(ロング級)と呼ばれるそうで、副題にある通り、著者はそのLB級刑務所に服役しているそうだ。 著者は性格鑑定の結果、「奇跡的な知能レベル(最高レベル)」と診断された程頭が良く、文章や様々なエピソードからもそれは伺える。 色んな仕事で営業成績日本一になり、金貸しもやり、ヤクザもやり、服役する前は月に200冊は本を読み、ウェイトトレーニングもし、理不尽なことが嫌いな故に喧嘩もよくする(ex.刑務所内でも決まりを守らないチンピラには絶対意見を譲らず喧嘩をする)という著者に魅力を感じる人も多いのではないだろうか。逆にこの極端な性格を嫌悪する人も多いと思うが・・・ 構成としては、約半分が著者自身の生い立ちと、その犯罪について。 もう半分が、LB級刑務所で著者自身が聞いて回った殺人犯達の話。こちらはヤクザと非ヤクザのグループに分けられている。 タイトルが「人を殺すとはどういうことか」となっているが、実際に著者が起した二件の殺人については被害者感情を考慮して詳細は伏せられており、他の殺人犯の話にも殺すことそれ自体について焦点があてられているわけではないため、タイトルに期待して読むとガッカリする可能性は大いにある。 ただ、やはり実際に殺人を犯し、刑務所に入っている者にしか書けない話・聴けない話が満載なので、その点を考慮すると面白い本だったと思う。 殺人犯達の刑務所内でのリアルな生活や会話、被害者への感情等を知りたい人には是非オススメ。
29 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
罪を犯す人はどういう人か,
By 肉蝮 (東京都練馬区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 人を殺すとはどういうことか―長期LB級刑務所・殺人犯の告白 (単行本)
犯罪者との対話をハイライトにしている以上、タイトルは上記の方が的確な気がする。山本譲二氏の「累犯障害者」を読んだ時も同じように感じたが、実際の刑務所が更正施設としても懲罰施設としても破綻しているのがよく分かる。死刑廃止論者はまずはこの辺りの問題をすべて解決した上で、加害者の更正、改心に期待するべきでしょう。前半2章までは本題に入る前に自分の立場をはっきりさせておく為には必要だとは思うけど、少し冗長に感じたのと、著者の父親の思想、行動、教育方針には全く共感できなかったので星を1つ減らしました。
60 人中、49人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
これを読んでも分からない,
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レビュー対象商品: 人を殺すとはどういうことか―長期LB級刑務所・殺人犯の告白 (単行本)
この本のタイトルである『人を殺すとはどういうことか』は、この本を読んでも分からない。何と云っても、著者自身の二つの殺人について、遺族の感情をおもんぱかるという理由で、詳細が記されていないからだ。そして、著者の出会った長期服役の殺人犯の横顔が、12名ほどにわたって記された部分が、本書の半分近くを占めているが、それにしたって「人を殺すとはどういうことか」は分からない。むしろ、本書の内容は「人を殺すとはどういうことか」ではなくて、「人を殺して服役するとはどういうことか」である。そして懲役や服役という事が、更生や再教育のシステムとしては機能していないという事が分かる……そのような物だ。 著者は己自身について、もっと詳細な事実に基づいてその内省の軌跡を語るべきであっただろう。タイトルから期待されるような事はこの本を読んでも得られない。殺人犯である服役者がどのように服役しているか……その関心を満たすという人にとっては意味のある本だが、人が人を殺すという事の本質には迫れていない。
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