著者は実際に二人を殺し、現在も刑務所に服役中。
刑務所は比較的罪の軽い犯罪者が収容される「A級」と、逆に重い罪の者が収容される「B級」があり、さらに懲役期間が長いと「L級」(ロング級)と呼ばれるそうで、副題にある通り、著者はそのLB級刑務所に服役しているそうだ。
著者は性格鑑定の結果、「奇跡的な知能レベル(最高レベル)」と診断された程頭が良く、文章や様々なエピソードからもそれは伺える。
色んな仕事で営業成績日本一になり、金貸しもやり、ヤクザもやり、服役する前は月に200冊は本を読み、ウェイトトレーニングもし、理不尽なことが嫌いな故に喧嘩もよくする(ex.刑務所内でも決まりを守らないチンピラには絶対意見を譲らず喧嘩をする)という著者に魅力を感じる人も多いのではないだろうか。逆にこの極端な性格を嫌悪する人も多いと思うが・・・
構成としては、約半分が著者自身の生い立ちと、その犯罪について。
もう半分が、LB級刑務所で著者自身が聞いて回った殺人犯達の話。こちらはヤクザと非ヤクザのグループに分けられている。
タイトルが「人を殺すとはどういうことか」となっているが、実際に著者が起した二件の殺人については被害者感情を考慮して詳細は伏せられており、他の殺人犯の話にも殺すことそれ自体について焦点があてられているわけではないため、タイトルに期待して読むとガッカリする可能性は大いにある。
ただ、やはり実際に殺人を犯し、刑務所に入っている者にしか書けない話・聴けない話が満載なので、その点を考慮すると面白い本だったと思う。
殺人犯達の刑務所内でのリアルな生活や会話、被害者への感情等を知りたい人には是非オススメ。