タイトルの「不食」が悪かったのでしょう。
ほとんどのレビューアーもその点に納得していないようですね。
現在常識と言うか当然と言われている三食きちんと「食べなければ」という意識に私は違和感があったので読んでみました。
実際に著者のように私自身も空腹を楽しんでみようと3日ほど一切食事をしませんでした。
確かに食べないのだと自覚していれば大して気にならないことに驚きました。
「食べなければいけないというのは実は妄想」です。
食べられる人の方がずっと少ないのですし、動物全体に広げればほとんど
「きちんと三食」なんて動物はいません。人間、それも人間全体の数パーセントの話です。
ただ、半面で「食べなくても大丈夫と言うのもまた妄想」でしょう。
著者は本の中で飢餓で死ぬのは「食べなければ死ぬ」という
思い込みの恐怖から死んでしまうのでは・・などと言っていますが、
こうした発言がどう考えても「イッテイル」と感じさせます。
本当に栄養を摂らなくては絶対に成長できません。
思い込みなどない乳幼児が育児放棄の母親から充分な食べ物を
与えられず成長が普通の子の半分だった、なんて例はいくらでもあります。
成長が止まった大人に限れば「現代人は食というものに蹂躙されている」という一節にも
「そうかもな」という共感できる部分はありますね。
文章はだいぶ自分に酔っている感じはします。
本当にごくごく一部の人間にとって事実であったであろうことが
全ての人に当てはまるかのように書いてあるのは「トンデモ本」としか
言いようがないです。
とにかくこの本の価値は「常識」を妄信せずに「ほんとかな」と
疑ってかかるということは大切だと言うことだけは教えてくれます。
それだけは言えます。