練習や試合を通じて自らの弱さを認識した著者が、それを乗り越えることにより「個」を鍛えてきたエピソードを導入に論は進む。その個を足場に、部下に弱さを克服させる方法や、リーダーとしての中長期的なビジョンを持つことについて説いている。マニュアルや形ばかりを重視する最近の教育を問題視し、教えられる側が「何のためにこの作業に取り組んでいるのか」を自分で考えながら学べば、早く高い教育効果が期待できると言う。
こうして育て上げた人材は、組織の中でそれぞれがリーダーのごとく振る舞えるようになる。ビジネスのスピードが加速し、事業の内容が細分化していく中では、企業は顧客や環境の変化に迅速に対応できる柔軟な体制が必要になる。そこでは、リーダーとして「成熟した個人」で構成された組織こそが高い競争力を発揮するという。スポーツから事例を集めながら、結果的には強い組織を作り上げていく道筋を解説している。
(日経ビジネス 2007/02/05 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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