「トルストイの散歩道」と称されたシリーズから私のトルストイ探索が始まった。それぞれが100ページ足らずで、字も大きく振り仮名も振ってあったりする。子供でも読めるような内容で大人でも気軽に読める。これは本当にお勧め。
『人は何で生きるか』、『人にはたくさんの土地がいるか』、『愛あるところに神あり』、『二老人』、『イワンの馬鹿』、という五冊がシリーズで、それぞれロシアの民話に由来して、人生で重要なのはなにであるかを考えさせるような内容である。子供に読ませたい本だ。
このシリーズの中で、トルストイは教えてくれた。
「神様はよそに居るのではない。自分の心のうちに神様が宿っているのを見出すのだ。神様がするであろう行動を、私たちがすることによって。」この精神はすべての宗教にも共通する。これが本当の宗教だと思うのです。
訳者の北御門二郎は、トルストイの「人は何で生きるか」という本に出会って、東大英文科を中退し、徴兵を拒否し、農耕生活を始め自給自足の生活を始めた人である。本のあとがきに訳者の娘さんが書いた解説があって、その解説もまた素晴らしい。ぜひ一読してほしいものです。