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人はひとりで死ぬ―「無縁社会」を生きるために (NHK出版新書 338)
 
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人はひとりで死ぬ―「無縁社会」を生きるために (NHK出版新書 338) [新書]

島田 裕巳
5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

無縁社会、そこに希望はあるのか

世のあらゆる縁を失い、孤独な死を迎える……「無縁死」することへの不安がいま広がっている。だが、昔のような「有縁社会」を取り戻したり、政府の対策を拡充すればこの問題は解決するだろうか。我々が自由を求める果てに到来した「無縁社会」。そこで、一人一人が十分に生き、そして死んでいくために見すえるべき真実とは何か。

内容(「BOOK」データベースより)

世のあらゆる緑を失い、孤独な死を迎える―「無縁死」することへの不安がいま広がっている。だが、かつてのような緑の強い社会を取り戻すことや、政府・行政の対策を拡充することでこの問題は解消されるのだろうか。我々が自由と豊かさを求めた果てに到来したこの「無縁社会」。そのなかで、ひとりひとりが十分に生き、そして死んでいくために見すえるべき真実とは何か。

登録情報

  • 新書: 224ページ
  • 出版社: 日本放送出版協会 (2011/1/6)
  • ISBN-10: 4140883383
  • ISBN-13: 978-4140883389
  • 発売日: 2011/1/6
  • 商品の寸法: 17.2 x 11.2 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 170,394位 (本のベストセラーを見る)
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26 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
いわゆる「無縁社会」は、しがらみに満ちた村落共同体の人間関係から自由を求めて飛び出した我々日本人自身が半ば望んで作り出したものだという著者の意見には基本的に異論がない。私も、人と人との濃密な付き合いがあった昭和三十年代はよかった的な昨今の風潮にはうさんくささを覚えていたところだ。

昔の人たちがなぜ顔をつき合わせて濃密な人間関係の中で生きていたかというと、好んでそうしていたのではなく、そうせざるを得なかったからである。農業機械のない時代の農作業は隣近所や親戚の手伝いが欠かせなかったろうし、炊飯ジャーがない時代に一人でお釜でご飯を炊くのにいかに手間がかかったか。本は高価で、テレビもゲームもない時代に一人でする娯楽がいかに少なかったか。事実上、一人で暮らすのは無理だったのである。生活水準の向上と電化製品などの発達が一人暮らしを可能にし、しがらみからの解放を実現したのだ。

すでに自由の味を知っている我々は、再び必要に迫られない限り、束縛の多い有縁社会に戻ろうとすることはないだろう。孤独死した老人のなかには、老人ホームで暮らすよりは孤独死したほうがましだと思っていた人も多くいるに違いない。
逆に、阪神大震災のときに被災した都市住民の間で濃密な助け合いの関係が生まれたように、必要が生まれさえすれば縁なんてすぐに復活するんではなかろうかとも思う。

「自由に、しかし孤独に」これはドイツの作曲家ブラームスが好んだ言葉だが、自由を求めるのであれば孤独を避けることはできない。無縁社会についてはいろんな考え方があるだろうが、「無縁死でいいし、無縁社会でいいのではないか」という著者の考え方もアリだと思う。

ただ、書物としては、粗造りだという感じがする。文章も口述筆記のようにゆるい。もっと力を入れて書いてくれれば、テーマ的には読み応えのある本になったと思うのだが。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 虚無庵 VINE™ メンバー
形式:新書
NHKスペシャル、「無縁社会」を観て、社会の絆から外れて生活する者をことさらネガティブに描き出す、作為的な意図を感じました。
この孤独について、やみくもに恐れる必要はないとの著者の趣旨には賛同できます。

ただし、本著に述べられている、高度経済成長とともに田舎を捨てて都会に出てきた。
これすなわち、家族・地域の縁を絶ちきって、都会暮らしの自由を選んだという論調には、社会をとらえる視野の粗さが目立ちます。
たしかに田舎の腐れ縁を嫌い、自由な生活を求めて都会に出てきた人達はいます。しかし反面において、お盆と年末年始の帰省ラッシュは、毎年恒例の国民的行事でもあります。
田舎 = 有縁社会、都会 = 無縁社会と、はじめに固定した枠組みを作り、それもサラリーマンという職種がすべてであるかのような社会分析では、これはもう一宗教学者の見識であり、社会学の領域にまで足を踏み込んでしまった限界をさらけ出す結果になってしまいました。

先にレビューされた方のご意見と重複しますが、戦後日本社会が歩んできた道のりを、親から聞かされていなかった若い人達には、おさらいとして役立つかもしれませんが、残念ながら得るものはありませんでした。

最後に一言。「死」、というものを自分とは限りなく無関係であるとして常日頃から生活している人に。
人と人との縁がなければ、自分の死が孤独でわびしいもので、容易に受け入れられないと恐怖を感じているのなら、考え直すいい切っ掛けになるでしょう。
このレビューは参考になりましたか?
44 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
生き方次第 2011/1/19
By とろろコーヒー トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
 私は30過ぎまで自分の事を精神的に強い人間だと思っていた。週末は会社の同僚と飲みに行ったり、季節によって釣りやスキーに行ったりして遊んでいた。
 一方で平日のアフターファイブなどは即一人暮らしをしていたアパートに帰り、ホカ弁を食べながらテレビを見たりして暮らしていた。ほどなく会社を辞めて派遣社員などをして生活していたが、会社の同僚とも縁が切れ、休日になってもほとんどアパートに籠り、誰とも話すことなくひたすらテレビを見ていた。
 しかし寂しいとは全く思わず、むしろ自分は人間関係の煩わしさがイヤだったので、正社員ではなくしばらくは派遣社員などとして働き、あまり浪費せず一人で生きて行こうと考えていた。何をしてでも一人で生きて行けるという自信があったのだ。
 それから十数年経った今、もはやおひとりさまで生きて行くなどという思いは全く無くなった。というより自分は一人で生きて行くほど強くないという限界を知ったのだ。無縁社会、孤独死など絶対イヤである。今後数年の間に仕事と婚約者を見つけるつもりである。
 しかし結局筆者の言うとおり、十分に自分の人生を生きたと思えれば、おひとりさまでも、どのような死に方でも悔いは無いだろう。
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