この本の元本はwhy we run?ではなく、その前に出版されたRacing the antelope what animals can teach us about running and lifeです。タイトルと内容が変更されたいきさつはwhy we run ?のイントロに書かれてますが、要するに似たタイトルの本を既に出版していた人からタイトルを変更するよう要請があったのを機に、内容も生物学的なものを加えたものに変更したのです(変更を要求される程似ているとは思えませんが)。したがって、この本には加筆された部分は全く含まれておりません。そのイントロを読む限り後者の内容では出版して欲しくなかったことは歴然としています。新しい本のタイトルを直訳で使用している以上、当然前者のバージョンを使用すべきだと思います。この事実を知ったら、ハインリッチ氏はどう思うでしょうか?そのことを恐らく彼は知らないと思います。出版社の人間には些細なことかもしれませんが、著者にとっては堪らんでしょう。タイトルが後発本の直訳であることと、カバーに後発本の英タイトルが書かれていることから訳者が2つのバージョンの存在を知っている(当然内容も把握している)ことは歴然としてます。これはハインリッチ氏に対して失礼な行為だと言わざるを得ません。Racing the antelope what animals can teach us about running and lifeとして出版されたなら何の問題もないはず(ただし新しいバージョンの内容を把握していれば道義的に問題が生じます)。全く不可解な出来事です。訳者の鈴木氏の釈明が必要だと思います。
訳者の出版社の担当編集者への謝辞があったが、こんな簡単なミスも見つけられないようなボンクラ編集者に何を感謝しているのだろう?
We were convinced that if we only tried, if we did what they did, then we too would rank among the gods. 良い言葉を見つけた。