お化け屋敷プロデューサーでもある作者。客を恐がらせるためにどれだけの労力を費やしたのだろうか。
「たかがお化け屋敷でそこまでやる?!」と思えるほど、お化け屋敷を論理的に作っている様がうかがえる。人間の心理を分析し、行動パターンを分析し、恐怖という感情について徹底的に考え抜いた結果、一つのお化け屋敷が完成する。その様がありありと伝わってきた。
しかし最終章では、お化け屋敷とは少し離れ、恐怖という感情から現代社会を考察するという視点を披露している。そしてそれがまた的を得ているからすごい。
お化け屋敷一つで社会まで考えを伸ばした作者は、本当に恐怖のプロフェッショナルだ。