うーん、綿菓子みたいな本だな。つまり、ふくらましにふくらましきって、内容が臨界まで薄まっている。(内容が全くないわけではない)
おいしいことはおいしいのだが、腹の足しにもならない。
恋している人間の脳をスキャンしたところが、快楽中枢が活性化していた、というところが凡百の恋愛論と決定的に違うところなのだが、その記述が実に薄い。記述のほとんどは、古今東西の恋愛についての格言や詩歌の引用と動物の性行動に費やされており、売り文句の脳科学は数ページで凡百と同じ部分が300ページ。となれば、著者の重点は自ずから明らか。ちょっと毛並みの変わった恋愛論引用集。科学書ではない。